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「凡人にしかできないことがあるんだ それ つらぬこうと思う」

「オレは自転車が好きなんだ」「オレはキセキを信じる」


プロフィール編集

学年千葉県立総北高校2年生→3年4組→卒業(大学進学)
出身中学千葉市立南中
タイプクライマー(三年生)
愛車cannondale
身長173cm
体重59kg
BMI19.7
誕生日1991年9月11日
星座乙女座
血液型A型
得意な事カラオケ 風呂歌
得意科目数学(中学時代そろばんの県大会に出ていた)
ゼッケン番号5
声優岸尾だいすけ(幼少時代:諏訪彩花
俳優鯨井康介(舞台・ドラマ)

人物編集

千葉県立総北高校二年生→三年四組(※一年の時も四組だった)。

やや長髪のパーマ頭が特徴の先輩部員。鳴子章吉からは「パーマ先輩」と呼ばれている。


登場初期の描写はチリチリ髪だったが、後にウェーブ状へと落ち着いた。癖っ毛が強く、風呂上がりにドライヤーを使ってサラサラのストレートにしてみるもすぐ元に戻ってしまう(アニメ3期14話EDショートアニメより)。アニメではスタッフの変更で2期までと劇場版以降でキャラクターデザインに変化がある。


自身が他人から評価されることが少ないためか、褒められたり評価されたりすると照れ隠しに「かいかぶるなよ」と返すことが多い。



概要編集

自転車の才能はいまひとつだが、頭のよく回る策士。

「ティータイムだ」と片手でカップを傾けるような仕草が、レース上での策士としての決めポーズ。

夏合宿での対決で、今泉俊輔や鳴子を「エリート」と揶揄した上に思わせぶりな思い出語りをして今泉らを戸惑わせ、策略に引き込んだ。その時の姿を翌年のIH予選で鳴子は鏑木一差「悪手嶋」と教えている。


ティータイム発言の他にも…

「そりゃうれしいな 日記につけとくよ」

「そこに"信じる"ってソースかけて オレ流にアレンジしてある」

など、敵を挑発する意図か本人の趣向なのか妙に言い回しが独特。その上大体ジェスチャーまでつく。


上記の通りではダーティーで気障な印象を受けるが、その実は自分に才能は無いと知りながらも諦めきれずに努力を重ね続ける自転車馬鹿。

レースに参加し続けるも結果に伸び悩む中学時代を送り、卒業と共にロードレースも止めようと投げかけていたが、総北入学後に青八木一と出会い意気投合したことで再燃。

その後、青八木と組んで互いの短所を補い合うチーム2人を結成し、結果を出し始める。

コーチングを頼んだ田所迅を慕い、青八木と共にインターハイ出場を目指す。


当初は青八木共々オールラウンダーを目指していたが(公式ガイドブック1より)、巻島裕介からクライマーへの転向を進言される。なお巻島の渡英については他の部員より先に本人から知らされていた。

過去に巻島に登りのアドバイスを求めても「思いっきりバイクを振る」(「巻島にしかできない」と田所にツッコまれていた)と言われたり、メールで悩み抜いた末に30行送っても「おう」としか帰って来なかったりとコミュニケーションに苦労していたが、クライマーとしても先輩としても尊敬しており、巻島の魂を後輩である小野田坂道に伝えるためにも自分なりの「登り」を追求している。

その「走り」は地味で平凡だが、仲間やライバル、果ては観客など周りにいる者を熱くさせる不思議なオーラを持っている。


一方の青八木は田所と同じスプリンターに転向し、尊敬する田所から直で走り方を教わることが自分より多かったことに少し妬いていたが、2人のうち一人が田所と同じ道を進んだことを嬉しかっているだろうと後に青八木に話している。


優秀な後輩らに対してコンプレックスを抱いてはいるが、優しく面倒見は良い。

合宿では怪我によって一足先に離脱したものの、途中でペダルを破損した坂道にビンディングペダルとシューズを貸し、その才能を伸ばす切っ掛けを与えたり、渡英した巻島の住所を知らない坂道のために監督のピエールから住所を聞いて教えたりしている他、卒業してからも顔を出して後輩を気にかけたり、自身を知らない新1年生の行動に寛容さを見せている。


経歴・レース戦績編集

中学時代

中学時代は自分なりに努力は重ねていたものの思うような成績を出せず、中学最後のレースでも思うような結果を出せずに自転車を辞めようとしていた。


葦木場拓斗のやりとりについては後述する。


高校入学~合宿

入学時こそは自転車とは無縁の生活を送ろうと思っていたが、入学初日にロードに乗って学校に向かう青八木を見て声をかけ、自分と同じスピリッツを感じる。それがきっかけで再びロードの世界に戻り、青八木と共に入部届を出す。しかし、心機一転で新調したウェアを着た姿を見た先輩から初心者と間違えられたり、同じ新入部員の古賀公貴に対して注目しているなど疎外感を感じていた。


合宿については特に大きな描写はないが、初日スタート時にこの年の主将と思われる人物から「精一杯走れ」と、古賀と異なり1000㎞(を走ること)を目標とされてないことに落胆している。

結果として、青八木共々合宿での周回数不足(原作はタイム不足)で1000㎞走破を達成できなかった。


1年インターハイ

1年のインターハイは合宿時の年度により2パターンの回想がある。

一つ目の2年合宿時の回想では、この時の主将から金城真護を通じて合宿の結果から戦力外通告を言い渡されサポートに回り、サポートで参加したIHの会場でレースの凄さを肌で感じる。IH終了後の部室でIHに出たいと決意するが一人だと限界があり、青八木が二人で出ようという意味の「2にするか」という提案を出したことで「チーム2人」を結成する(原作51話・アニメ1期16話)。


二つ目の3年合宿時の回想(原作では坂道が古賀から聞いた話)として、大会2日目終了後のテントで金城の負傷による険悪なムードの中、田所らに金城の怪我の状況を説明している。その夜に金城の代わりにエースとして走ると言った古賀に膝の具合を心配し無理するなと止めようとするが、次の日の3日目に先頭集団に追いつこうとした焦りからコースを誤り落車してリタイヤしたという一報を聞き「あの時止めていれば」と悔やんでいた。そのあとから古賀に声をかけることができず仲違いの日々が続く(原作287話・アニメ3期14話)。


2年合宿・インターハイ

2年の時はその古賀が参加辞退で欠場の中、青八木と共に田所と一緒にIHに出場すると決意して挑んだ合宿で坂道ら1年生トリオを戦略・知略で圧倒するも、合宿中にも成長し続ける坂道らを見て驚きを隠せず、最後のホームストレート勝負で1年生トリオに敗れ力を使い果たし、それでも走ろうとする二人を田所がそれ以上走ると致命傷になるとストップをかけ3日目でリタイアとなる。そしてIHメンバーを1年にすると言われて悔しさを見せるも、坂道ら1年組に田所ら3年を表彰台に上げろと檄を飛ばす。最終日には雨で転倒しペダルを壊して周回ペースの落ちた坂道にビンディングペダルとシューズを渡して希望を託す、と同時にどこまで速くなるかに期待を寄せていた。


IHでは青八木や杉元照文と共に裏方に回って指揮を取り、1日目で落車した坂道や2日目のスタート時に体調不良で大きく遅れを取った田所らをサポートする。更に2日目は給水所でなかなかチームが来ない焦りの中、不安になって焦る杉元に檄を飛ばし、漸く現れた金城らに願いを託す。そして最終日、坂道がトップでゴールした際は思いっきり抱きしめ、言葉が出ないほど興奮していた。


インターハイ後

総北の優勝で幕を閉じたIHが終わり、金城ら3年生が引退した後の総北を引き継いで新たな主将となり、金城世代の「支え合うチーム」を継承し、更に自らの世代では「キセキを信じる」をプラスして後輩らに継承する。同時に渡英した巻島がいなくなり不調となる坂道をあらゆる面から励ましている(展開は大きく異なるが、同様に励ますシーンが劇場版にもある)。


坂道らがIHに専念している間も青八木と共に練習を欠かさず行い、主将を引き継いだ頃には今泉や鳴子を圧倒するまでに成長していた。しかし主将なのにチーム内では一番弱いことを自覚しており、才能やセンスの無さを地道な努力でカバーしている。


更にはIH中(2日目のレース終了後辺りと思われる)に巻島から「おまえは登れ」と鼓舞され、新たな世代のもう一人のクライマーとなるべく、夜の裏門坂を少しでも巻島のタイムに近づけるべく練習に勤しむ。


峰ヶ山ヒルクライム

自身が主将となって初めてのレースとなる峰ヶ山ヒルクライムレースに坂道・今泉と共に参戦、スタート前に不調から抜け出せない坂道に「全部背負い(しょい)込むな」と励ましている。

レースでは箱学から小・中学時代の同級生でもある葦木場が参戦、後続から追い上げて再会間もなくそのまま先を行こうとする葦木場の加速についていき、それまでのイメージしかなかった今泉が驚きを見せていた。

凡人ゆえの限界が見えながらも葦木場に喰らいつくその走りに、坂道・今泉やワゴン車で追走する金城ら3年生らまでもがその走りに魅了され、後続にいた坂道の気持ちにも熱い振動(バイブレーション)が伝わり、後ろから追い上げる坂道にゴールを託してその優勝に貢献する。


峰ヶ山ヒルクライム後

峰ヶ山レースが終わり、鳴子からスプリンターを辞めるかもしれないと言われて驚きを見せるが、田所にも相談できない悩みであることを察し、帰阪を認めている。


時を同じくして、杉元の弟・定時が総北に訪問、今泉から課された条件をクリアして練習に参加するものの、兄と同じ動きをすることから失望する今泉にもう一度チャンスを与えるよう進言、今泉のアドバイスから一瞬ながらも化けた定時の姿を見て驚く今泉にほめてやれと肩を叩く。その一方で脳裏には前述の鳴子の件を思い浮かべていた。


新学期~県予選

新たな学年となり、部室前で青八木と共に入部した2年前を振り返りながら、「勝」の文字の入ったグローブを青八木に渡し、自身は「必」の文字の入ったグローブを右手にはめてインターハイでの勝利を決意する。


1年生のウェルカムレースでは、新1年生からの視線に不安に駆られる坂道にスターターを任せる。坂道は主将の役目だからと固辞するが、その坂道に「1年生レースの生きる伝説」であることを伝え、新1年生からもその凄さから声をかけなかったと説得しスターターを務めさせた。

レース自体は鏑木が勝利し、3位となった段竹竜包はメンバー入りしないことを確認したのち(後日)にメンバージャージを渡している。


インターハイ県予選はその鏑木からエースで走りたいと言われて許可を出す。スタート直後に鏑木のロードがパンクするが全員で足を止め、先を行けと言う鏑木に前年のIHの事や金城の6枚のジャージがそろって完成形であることを話して「6枚の力を信じてる」と伝える。その後周回遅れ寸前のところで再スタートを切り、他校選手へ挑発と9周目で追いつく宣言をして相手校のペースを掻き乱す。レースは宣言通り9周目で周回を戻し、そのまま鏑木がトップでゴール。鏑木のトップゴールに不満を漏らす今泉と鳴子と見て慌てる坂道に、そのいがみ合いがレースでは「絆」となって「キセキを生む力となる」と伝えている。


3年合宿

IHに向けての合宿では接近すると警告音の鳴るサイクルコンピュータを装着し(鏑木と段竹に仕掛けたハンデと同様の物)、自ら青八木との「チーム2人」を一時的に解散するハンデを課す。更には古賀の復帰に伴うIHの6人目のメンバーと主将の座を賭けて勝負を挑み、努力を重ねてきた凡人の力を絞り出し僅差で勝利する。それと同時に1年IH後から仲違いになっていた古賀との蟠りの関係を解消する。なお合宿は終盤で鏑木に抜かれているものの、6番手で1000キロを走破した。


インターハイ1日目

選手として参加する最初で最後のIHでは、スタート前のテントに東戸が応援に駆け付ける中葦木場が現れ、宣戦布告とも思える発言を受ける。


1日目の山岳ステージで他校選手にブロックされ遅れた坂道の代わりに飛び出し、自身を「コジマさん」と呼ぶ真波山岳に勝負を挑む。ゴール手前400mのところで真波のロードにチェーン脱落の機材トラブル起きたことでそのまま行けば山岳リザルトも狙えたものの、その先で真波を待ち再スタート、接戦の結果真波に軍配が上がった。真波が飛び出した際に追走する姿を見て嘲笑していた泉田塔一郎もその結果だけを見て今泉らの前で挑発するが、当の真波からは「誰にもできないことをできる人は強い人」と評されている。その一方で、真波のメカトラで止まったことについて、あくまでもティーブレイクを取っていたという建前で、真面目に自転車やってる奴とはフェアで行きたいという精神から思わずブレーキをかけたと口にすると同時に、それが自らの弱点であり「凡人」と言われる理由の一つであることも真波との会話で打ち明けている。その直後にリタイヤを覚悟で落車しかけるところを後続から追い上げてきた坂道に間一髪のところで助けられて落車を免れ、そのまま坂道に抱えられて1日目をゴールする。ゴール後は極度の疲労と筋肉痛でゴリ蔵からマッサージを受けていた。


インターハイ2日目

2日目は体調不良で出遅れた鏑木の救出に向おうとする坂道に許可を出さず(坂道は1番ゼッケンをつけているため、前年と立場が大きく違うことから)、青八木が無謀を覚悟で救出に向うと言う固い決意から「チーム2人」の解散を覚悟の上で向かわせた。今泉らと合流後その走りについていけず、御堂筋翔京都伏見に先を行かれて焦る今泉に暴言を吐かれ、更には後続から追い上げてきた熊本台一の井瀬慎哉への協調の申し出を断られ先を行かれる中、漸く青八木と鏑木が追い付き合流、真波らのいる集団に向かうが途中で熊台がバラバラになり、真波たちのいる集団もすでに先頭ではなく、坂道と今泉に先頭へ向かうようオーダーを出す。のちに今泉が2位でゴールしたことを「やるべき仕事を完遂出来なかった」と告げた上で杉元から頑張りを聞いたと励まし、全員が無事にゴール出来たことに安堵していた。しかし、表彰式を見て戻る際に青八木が突然苦痛の表情でしゃがみ込み膝を痛めていることを知る。この時自分の小さな夢(どこかで同調直列走法をしたい)を青八木に話してた最中でのアクシデントだったため、夜の宿舎で一人後悔の念に苛まれていた。


インターハイ3日目

大会前までに話は遡るが、部室内でのミーティングで、3日目は盤石の体制になるであろう箱学を想定して、その際に最大の脅威となる真波が盤石の状態から出てそのままゴールまで行くという自身が考えた最悪のシナリオに対して、真波を早めに潰しておきたいことから、山に入って箱学と並んだ段階で真波を誘き寄せて潰せる坂道を単独でアタックさせ、それについて行くであろう真波を早めに消耗させて潰しておきたいという考えから、坂道を山のエースから外すオーダーを出していた。当初は今泉や鳴子は反対するが、手嶋が想定した3日目の内容とエースから外す詳しい理由を聞いて二人も納得する。坂道はいろいろ考えた末のオーダーだからと受け入れている。


3日目はスタート前のテント内でメンバー6人が円陣を組んで手を重ねながら「キセキを信じる力は届く」と檄を飛ばして士気を高める。

スタートラインに立った際も自分は途中リタイヤを覚悟の上で、託された誰かの目でゴールを見れればいいと願う。そして「箱根学園を倒す」と無言のオーラを葦木場に向かって放っている(その葦木場は「のぞむところだよ」と声を出して返している)。


レースは序盤で箱学と協調を組み、その際に泉田から1日目の件を真波から聞いて非礼についての謝罪を受け、照れながら自分が選ばれたのはたまたまと返している。その直後に京都伏見の山口紀之の「フェイズ99」で追い上げてきた広島呉南が作った集団に飲み込まれるも、救出のために自ら飲み込まれた青八木とともに集団を脱して先行した呉南に追いつき、「カワシマくん」と挑発する浦久保優策の提案したセンサーチップを賭けたデスバトルに競り勝つ。ちなみに、先行した広島呉南を追走するために集団から抜けた際に、前述の同調直列走法を披露している。


チームに合流後、山岳入口までに青八木と鏑木が相次いでリタイヤし、登りが終わって平坦になったところで泉田が最後の力を振り絞った引きで700mと大きく引き離されて自分が引こうとするが、坂道ら2年生組の楽観ぶりの表情と、ここから追いつこうとする3人の会話にプレッシャーが沸き上がり、過去に金城から聞いた3人の「あきらめない心」を思い出して3人の引きによる追走を託し、更に山のレースでは中盤でのアシストが多かったため普段は見ることなかった坂道の高回転登坂を目の当たりにしてその成長ぶりに驚きを見せる。その後、箱学の集団が見える直前で自ら引いて箱学に追い付き、追いついた後にリタイヤして山岳ラインとゴールを2年生組に委ねようとするが、葦木場から山岳リザルトの勝負を挑まれることとなり、覚悟をキメて二度はないかもしれないという葦木場との山岳ラインまでのゴール争いをすることなる。その走りに周囲の観客から熱い手嶋コールを受ける中、激しい接戦の末に山岳ステージをトップでゴール。その後に追いついた坂道ら2年生組に後を託してリタイヤしたため山岳賞の権利は葦木場に移ることとなるが、結果的には中学の時の約束だった「二人の山岳賞」を叶えた形にはなっている。


リタイア後は救護室でレースの行く末を見守りながら、坂道がトップでゴールした一報を聞いて、3年間の様々な思いを過らせながら「自転車を やってよかった」と涙ながらに呟き、表彰台には上がれないと諦めかけるが、大会スタッフが気を回してリタイヤしたメンバーを表彰台のあるところまで乗せていったことで、表彰式の壇上にチーム全員で、更には自身としても初めて登ることができた。


インターハイ後

2年目のIHが終了して、自身らの引退を迎えた際の主将引継ぎでは青八木や古賀と話し合いをし、杉元を含めた4人の2年生の中から自分の我儘を通す形で坂道を指名した。この際通常なら次の主将に任命する者にあらかじめ伝えておくのだが、この時はサプライズとして次の主将を当日まで伏せていた。

そして新たな世代へバトンを渡した後は一気に脱力して「プレッシャーから解放された」と感想を述べ、「3人がまとめるチームがどこまで強くなっていくか」をゆっくり眺めると口にした。


峰ヶ山ヒルクライムについても坂道から自身の引退レースにと出場を打診されたが、去年も出てることと現役世代でまとめろと返し、自分は小さな大会で最後のレースにすると告げている。

当ヒルクライムには青八木と共に観戦に回り、レース前にファンから「T2(チーム2人の略称)だ!」と有名になっていたことに喜び、ノリノリで応えた。


卒業

卒業式の帰り道、青八木と古賀の3人で帰路に向かう途中で思い出話に花を咲かせる。

3人で下校するのは1年の時以来であり(アニメ版では例外あり)、その中で1年生が自分に頼ってこないことをぼやきつつも、この3年を振り返って「自転車をやめなくてよかった」と回顧。この卒業もまだ途中かもしれないと言葉にして、高校生活に別れを告げている。


卒業後

卒業後は大学へ進学しているが、まだ進学先は明らかになっていない。これは連載時点でスペアバイクでの金城らの世代の話が1年の夏休み前後だったこともあったためである。


IHに向けての合宿の2日目の夜に突如坂道の元に姿を見せる。その現れ方は坂道視点で2年前の最終日を彷彿とさせており、突然の来訪に坂道も言葉を噛むほど驚く。

あえて来訪を事前に知らせなかった理由は「前もって連絡したら準備をしてしまう」という配慮から。

坂道から前年のIHは手嶋のおかげで優勝できたと力説されて嬉しさを見せ、更に合宿の現況を聞き、坂道の姿を見て3年の顔になったと感じ、色々と助言を送る。このあと、坂道に2年前の合宿の時と同じく、自身が持って来た新たなペダルであるスピードプレイ(Wahoo社)のペダルを渡そうとする。しかし坂道は既にいろいろとしてもらっていると受け取りを固辞するが、坂道に以前自分が渡したペダルをいつから換えてないか聞き、元々このペダルは自分用に買ったが試してみたら自分の足に合わなかったことや、ペダルも消耗品で以前譲ったペダルもそろそろ限界が来ていることを伝え、あえて忘れたふりをして置いていく。


そのペダルを渡す直前までの二人の会話を、1年生で県大会予選に出場した六代蓮太木中次直が陰で聞き耳を立て、坂道にアドバイスを送る姿を襲おうとしていると勘違いして二人で守りに入る。この際木中からは「モジャ男(お)」という酷い呼ばれ方をするが、体を張って坂道を守る六代の姿を見て坂道に「全力で部員を守っている」ことを感じ、六代には名前を聞いたうえで「もしメンバーに選ばれたらそうやって小野田を守ってやれ」と言葉を送る。ここで坂道から1年生二人に自身のことを紹介し、前年の総北の主将であることを教えたことで二人から平謝りされ、その二人を見て「活きのいい1年が入った」と評し、直前の行為に寛容な態度を見せた。


補足

葦木場との山岳ライン勝負が決まった後にリタイアした482話(2018年12号掲載)は本作の連載10周年記念話であった。


TVアニメ5期では一部に大幅な改変があり、浦久保・庭妻繁典とのセンサーチップをかけたバトルから京都伏見の山口と船津和歩の二人による、先にチームの二人がゴールラインに入ったほうが勝者というバトルに変更されている。この際山口は浦久保のようなラフプレーはしておらず、リタイアを覚悟で全力で走り、ゴール後に力尽きて戦線を離脱した。

ちなみに、浦久保・庭妻両名は前日に落車による大怪我を負ってリタイヤし、3日目は不参加となっており、呉南のその他の選手も作中で登場しなかった。


葦木場拓斗との関係編集

【手葦】Rainy day in the rainbow

葦木場とは小~中学時代の同級生で、葦木場からは「純ちゃん」と呼ばれており、反対に「シキバ」(原作では葦木場のルビがシキバとなる)と呼んでいた。


葦木場が転校してきた小学5年から再び転校する中学3年までの約5年間を共に過ごしてきた仲で、葦木場のピアノ演奏を見て自分の熱中できるもので楽しませたいという気持ちから、自身がメーターを付けたクロスバイクで少しずつ航続距離を伸ばしていることを話して二人でロードを始め、中学(ただし3年間クラスは別々)でも同じ自転車部に入部し「アシテシ」と呼ばれるくらいのコンビだったが(同学年で手嶋と高校も一緒の東戸も先輩にハッパをかけられる形で奮起する)、レースでは思うような成績を挙げれず、なかなかチャンスに巡り合えずにいた。


更には父親が転勤族であるため「高校まで千葉にいれるかわからない」と、限られた時間の中で自転車とピアノをやる葦木場にもっと自転車を好きになってもらいたい気持ちから、山岳ステージのある地方レースで表彰台に立たせようと計画していたが、レース中の葦木場との考えの不一致で一時は仲違いする。その後葦木場は部活を休みがちになるが、東戸から事情を聞いて謝りに来たことで仲直りして、次こそは山岳賞を獲ると約束するも結局は最後まで獲れずじまいに終わる。更に手嶋が中学最後の大会で今泉に敗れたことで心が折れて自転車を辞めようとしていたことから、今度は葦木場が手嶋を助けようとするが、卒業を目前にした冬休み前に親の転勤で引越すこととなり、手嶋には転校することを黙って引越しした上に連絡網を無くしてしまったため音信不通の状態だった。


それから2年が経ち、手嶋が総北の主将、葦木場が箱学の次期エースとして峰ヶ山ヒルクライムレースで再会。お互いの昔話に花を咲かせつつも、そこには互いの立場と言う目に見えない「カベ」が出来てしまい、互いにそれまでの関係を決別するとも思える発言をする。レース自体は順位としては葦木場に軍配が上がって3位になるものの、替わりに手嶋の走りを見て熱い鼓動(バイブレーション)を感じて後続から追い上げてきた坂道が逆転ゴールを決める。レース後葦木場は遠くから表彰式を眺め「次会う時も敵同士になるね」と呟き、次のIHで雪辱を決意する。

それもあってか、翌年のIH栃木大会1日目のスタート前に葦木場は手嶋のいる総北のテントに向い再び再会し宣戦布告とも思える発言をした上に、手嶋が渡そうとした飲料を「敵の飲み物だから」との受け取りを拒む姿も見られた。


IHも1・2日目が過ぎ、3日目の山岳ステージで一度は引き離した総北が追い付いてきた際に、手嶋の熱い引きを見て感化された葦木場が黒田雪成に我儘を聞いてもらう形で手嶋に勝負を挑み、ラスト3㎞から山岳リザルトを賭けた勝負をすることとなる。その勝負は様々なすれ違いや違う学校に進んだことによる立場の違いやわだかまりと言った、中学時代卒業直前以降の3年近くの空白期間の間に出来たカベを壊すかの如くお互い勝負を楽しんでいた。


レース終了後にはお互いの連絡先を交換していた模様で、それぞれの新主将が決まった際など様々な場面で互いに連絡を取りあっている。


使用車両について編集

使用している車両はcannondale。原作(公式ファンブックⅡ)では「黒/緑」の記述があるが元となった車両は不明(原作では具体的な車種を特定するような描き方をしていないため)、アニメ版では配色が異なるものの、 SUPERSIX5の2011年モデルがカラーリングデザインとしては近い(あくまでも参考までに)。なお色違いで桜井剛やヒロくん、そして他校のモブ車としても使われている。

ドラマ版の1期ではCAAD8を使用している。ただし本来のイメージカラーである緑が撮影の都合上使えないため、黒車体に白ロゴの車両となっている。

2期では直接の乗車シーンはないものの、7話の金城の回想で「手嶋のキャノンデール借りるぞ」と言って広島大会の一件の謝罪のために総北高校に訪れた福富寿一に貸した車両として2017モデルのCAAD OPTIMO(ファインシルバー)が登場する。この車両はワイズロードのドラペダサイトの車両紹介では広島呉南の塩野が乗車する車両として掲載されている。


原作では大学進学後にWahoo社の「スピードプレイ」というビンディングペダルを装着するが、相性が合わなかったため(限界付近でトルクが抜ける癖があることから)元のペダルに戻した上で、そのペダルを坂道に譲っている。


作品外では

2014年にはキャノンデール社とのコラボで、2015年モデルのSUPERSIX EVO ULTEGRAとHOOLIGAN ROADに乗った姿でのアニメ版の姿での描き下ろしイラストのポスターが正規販売店での購入特典として配布された(現在は終了)。更には週刊少年チャンピオン2017年20号(弱虫ペダル単行本50巻記念刊行号)に出稿されたキャノンデールの広告にも登場、2023年にも同社のクロスバイク購入でアクリルスタンドをプレゼントという企画が展開されている。現時点で自転車メーカーで弱虫ペダルのキャラクターを使った公式での広告展開はこのほかに、東堂尽八リドレーの2014年版のカタログ表紙に描かれていたのみである(こちらは原作絵)。


キャノンデール単独でのコラボとは別に、2016年にはパルコのイベントにてコラボを発表しており、通常本作アニメキャラとのコラボ企画の場合は自転車メーカーはアニメ準拠になるが、この企画では実在のメーカーともコラボしている(この時は坂道+BMCと同時に発表され、他キャラの展開もあった)。


※イベント等のコラボ以外で他に同様の展開がありましたら該当キャラクターの項目にて追記及び修正願います。


その他編集

IH直前の合宿での対戦相手への夜間追い抜き禁止のサインとなる黄色いボードの説明を2・3年共に彼がしている(卒業後はコース内の杉元とコース外の今泉、ボードを出す人物はそ基本はその年の主将だが、3年のみ1年生が行っている)。


カラオケが得意で様々な歌手のメドレーをレパートリーに入れている。その他にもクレーンゲームが得意。本人曰く、配置で取れるかどうか大体わかるとのこと。そしてゴミバコシュートも得意で、隣の席の女子生徒からもウケる程。


女子バレー部の岩瀬(いわせ)が気になる異性として出てくるが、現時点では特にそれ以上の進展は見られない。


金城引退後の主将選びで1年の時にIHに出た古賀を主将にする案もあったが、そこを敢えて手嶋を選んだ理由として、競技で最高の成果を出したものには「進化の停滞」があると断言し、そのために新しい総北に必要なものとして「更に進もうとする力」を必要としていた。そして手嶋にはいかなる条件下でも歩みを進めていくメンタルと目標を失わない強い心があると見て金城は手嶋を主将に選んでいる。


その一方、自身の世代の引退の際にで次の主将に坂道を選んだ理由は、数多くあった選択肢の中から「突然目の前に現れて自分を追い抜き、あらゆるものを吸収していくつもの奇跡を起こし、総北を表彰台に連れてくれた、屈託なく笑う「そいつ」の走りを見てどこまで速くなるか、主将になってどこまで強くなり伸びるかを見たくなった」と述べた。


坂道がIH後の短い夏休みの際に参戦したMTBの初心者レースでも、トップ争いをする壱藤丹貴に向けて、名前は出さなかったが巻島と共に手嶋を「憧れの先輩」と語っている。


公式ファンブックⅢのインタビューでは最後のゴールを「手嶋VS葦木場」にする案や、坂道が真波に敗れて意気消沈していたところに時間ギリギリで手嶋が上がってきて山岳賞のゼッケンを獲得するというシナリオも用意されていた。これらのシナリオは全て没になったが、2年目のIHは「手嶋の物語」と言っても過言ではないとも記されている。


実写映画版では2年部員は名前のないモブ扱いだったため直接の登場はしておらず、名前は部室のホワイトボードに書かれているのみだった。そのため、ロードレース千葉県予選で坂道が落車に巻き込まれた際のやり取り(原作89話でのIH1日目第2ステージで落車した際に該当する)についてのシーンは寒咲幹が代わりに行っている。


人称・口調・呼称だ!編集

一人称
  • オレ
二人称
  • お前
  • 年上の人物→あなた
口調
  • 年上の人物・一目置かれる人物・頭が全く上がらない人物⇒敬語
  • 親しい人物・同い年以下の人物→男性口調寄りのタメ口
呼称
  • 年上の人物・馴染みが薄い人物・一目置かれる人物・頭が全く上がらない人物 →「苗字・名前+さん」
  • 親しい人物・同い年以下の人物⇒「苗字や名前」

関連人物の呼称と変遷だ!編集

関連人物呼び方呼ばれ方
小野田坂道小野田/坂道手嶋さん
今泉俊輔今泉手嶋さん
鳴子章吉鳴子手嶋さんまたはパーマ先輩
金城真護金城さん手嶋
田所迅田所さん手嶋
巻島裕介巻島さん手嶋
青八木一青八木、一(レース中時々)手嶋→純太
杉元照文杉元手嶋さん
古賀公貴公貴→古賀→公貴純太→手嶋→純太
鏑木一差鏑木手嶋さん
段竹竜包段竹手嶋さん
杉元定時杉元弟/定時現時点接点なし
真波山岳真波手嶋さん
福富寿一福富さん手嶋
東堂尽八東堂さん現時点接点なし
荒北靖友荒北さん手嶋
新開隼人新開さん手嶋くん
泉田塔一郎泉田手嶋/手嶋くん
黒田雪成黒田手嶋
葦木場拓斗シキバ純ちゃん
銅橋正清銅橋現時点接点なし
新開悠人新開弟手嶋さん
御堂筋翔御堂筋現時点接点なし
石垣光太郎現時点接点なし現時点接点なし
水田信行現時点接点なし現時点接点なし
山口紀之現時点接点なし現時点接点なし
岸神小鞠岸神手嶋さん
待宮栄吉なしなし
浦久保優策浦久保手嶋/カワシマくん(挑発時)
庭妻繁典庭妻手嶋
田浦良昭なしなし
井瀬慎哉井瀬現時点接点なし
吉本進なしなし
寒咲幹マネージャー手嶋さん
寒咲通司寒咲さん手嶋
橘綾不明手嶋さん
Mr.ピエール監督/ピエール先生テシマクン
宮原すずこ現時点接点なし現時点接点なし


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手嶋さぁん夕暮れとてしま

赤の主将よわむしペダル

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黒田英明そっくりさん。あと、主人公よりも年上で主将なのと何気に身長も近い。

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