概要
「アザナエル」とはニトロプラスより発売されている18禁ガンカケアドベンチャーゲーム及びその作中でのキーアイテムである魔銃「アザナエル」ことである。
公式サイトにはないネタバレを含みますので未プレーの方はご注意ください。
ガンカケアドベンチャー「アザナエル」
2010年12月17日に発売された18禁ゲーム。
脚本は「スマガ」で一躍ニトロプラスの主要シナリオライターの一人になった下倉バイオ氏。
メインイラストレーターも「スマガ」・「すーぱーそに子」でお馴染みの津路参汰氏。
ゲームの特徴
セーブ画面がなく、6人の主要キャラクターの物語が同時進行し「アザナエル」のロシアンルーレット通称「カゴメアソビ」の成否が自動で決まり、それによってストーリーそして結末が変化すると言う非常に独特なシステムが取り入れられている。
二周目以降は一度クリアしたルートの過程で発生した「カゴメアソビ」の成否をプレイヤーが任意で変化させることができる。
下倉バイオ氏のヒット作である「スマガ」のネタが散りばめられており、ゲストキャラクターとして津路参汰氏の「すーぱーそに子」が登場する。
ストーリー
―願いを叶えるトリガーを引け。
郡山のヤンキー、ヘタレ女装男子、自称名探偵、メンヘラ少女、文無し同人作家、おっとり田舎娘
2010年の大晦日に同日同刻、偶然秋葉原に居合わせた6人。
彼らの願いが交錯して魔銃アザナエルを求める時、大晦日の電気街で運命を賭けた狂騒劇(サバイバル)が幕を開けることになる。
主要キャラクター
沙紅羅
CV:青山ゆかり
福島の郡山のヤンキー暴走族「百野殺駆(もものせっく)」のヘッド。
暴走族ではあるものの弱きを助け強きを挫くを信条としており、曲がったことが嫌いでまっすぐな性格。
名木刀「喝雄不死」を使った戦闘能力も高い。ただし、アホの子で難しい言葉や難しいこと考えるのは苦手。
秋葉原の病院に入院している弟に「どーじんぼー」(同人誌)を買って届けるために大晦日に舎弟達と共に上京し、アザナエルを巡る騒動に巻き込まれることになる。
小碓千秋
CV:杏津御津
富士見家の向かいに住む富士見恵那の幼馴染。
性格がヘタレなのと男なのに恵那より背が低いことがコンプレックス。
恵那のブルマを誤って持ち帰ってしまい、恵那の父で警官の富士見平次がそれ大事にしてしまったので恵那の姉の鈴に相談を持ちかけたが・・・
富士見恵那
CV:榊原ゆい
千秋の幼馴染で自称名探偵。
幼いころに母が失踪しており、そのことになると途端に口を閉ざす父に不信感を持っている。
自ら母の所在を突き止めるために探偵としての能力を日々磨いている。
彼女が偶然「アザナエル」を見つけてしまった時からこの物語は大きく動き出す。
ノーコ
CV:木村あやか
メンヘラでヤンデレな似鳥の脳内妄想彼女。
どんなものでも斬れる「イシュタムの導き」と言うカッターナイフを主兵装とする。
幽霊のような存在ではあるが、似鳥以外にも霊感が強い人物なら彼女の存在を感じることができる。
「アザナエル」の力で実体化に成功するが・・・
似鳥戴斗
CV:田中一郎
同人作家であるがコミケで出品した同人誌の大量在庫を抱え込んでおりその借金の返済のため河原屋双六の命令で「アザナエル」に関わることになる。
引きこもりで何でも先送りにし今の自身を窮地に追い込んだダメ人間。
ルート次第では彼の厨二病時代の夢を叶える。
CV:奏雨
四国に住む田舎娘で許嫁が居たため恋人の織田貫太と別れたものの、想いを捨てることができず上京。
河原屋組に貸しを作ってしまい、風俗に売られる寸前のところを「第一宇宙速度」の富士見鈴にドラマーとして見込まれグループに加わった。
ミヅハ
CV:河合春華
半田明神に居る自称神様。
この作品のキーキャラで「アザナエル」に関わる呪いを受け幼女の姿であるが、ある程度神様としての力を行使できる。
「スマガ」の神様(幼女)とCVが同じ且つ見た目もそっくりなのでパロディネタが見られる。
サブキャラクター
みそ
CV:保村真
沙紅羅の舎弟で「百野殺駆」特攻隊長。恐ろしく頑丈なリーゼントとタフな体が自慢。
霊感が強いらしくノーコの存在を感じたが幽霊は苦手。
ぶー
CV:大河内徹
沙紅羅の舎弟で「百野殺駆」の参謀役。
デブでオタクのロリコンだがユニークな発明品を作るなど頭脳は本物。
河原屋双六
CV:オイリーはな
秋葉原を取り仕切る「河原屋組」の若頭。
老齢になった河原屋双一に代わり組を動かしている。
10年前のアザナエルの真実を知る人物の一人。
歌門星
CV:一色ヒカル
神社「半田明神」を取り仕切る巫女。
ミヅハのためにアザナエルを呪いを浄化するため半田明神の地下に封印していたのだが・・・
CV:仙道ミツキ
恵那の姉で第一宇宙速度のリーダー。
元プロレスラーだけあって作中での戦闘能力は最高クラス。
大晦日の年越しライブにミリPを招待しメジャーデビューを目指すが・・・
富士見平次
CV:一一
恵那と鈴の父で秋葉原の刑事だが、警官服ではなく江戸の岡っ引きのような姿をしている。
10年前のアザナエルに深く関わった人物
ユージロー
CV:いちごみるく
富士見家に飼われている警察犬の見習い。
無類の女好きが仇となり試験には合格していないので正規の警察犬ではない。
ミリP
CV:Prof.紫龍
ミリオンセラーをいくつもプロデュースした敏腕プロデューサー。
腹痛で入院した友人の手掛ける番組を仕切るために急遽秋葉原へやってきた。
村崎勇
CV:福山雅夫
秋葉原で商売を営むが怪しさ満点でセンスがないので商売繁盛からは程遠く、河原屋組に借りを作ってしまっている。
織田貫太
CV:いちごみるく
フウリの想いの人で村崎の元で働いていた。
一年前に失踪しておりフウリの元には訃報が届いていた人物だが・・・
河原屋双一
河原屋組の伝説の大親分。
老齢からか若頭の双六以外とは顔を合わさず電話やり取りでのみ登場する。
CV:すーぱーそに子
すーぱーそに子シリーズからのゲストキャラ。
「第一宇宙速度」のギターボーカルで作中では「にこちゃん」と呼ばれる。
作中に登場する魔銃「アザナエル」
「アザナエル」は、戦後復興期の日本において生死を賭けたロシアンルーレットに用いられるうちに魔を宿した銃である。
その銃は、穿たれしものの願いを叶え、時に命を奪うといわれている。
「撃たれれば願い叶う。但し、一発だけ実弾あり。命賭す覚悟あれば引き金ひくべし。」
アザナエルのロシアンルーレット通称「カゴメアソビ」のルール
- リボルバー銃のアザナエルに専用の実弾を一発込める必要がある。
- 引き金を引けるのは一人につき一度だけ
- 実弾が出れば撃たれた者は死亡する
- 実弾が出なければ成功し、撃たれた者の願いが叶う
- 撃った者と撃たれた者が違う場合は撃たれた者の願いが叶う
- 叶う願いは今の考えている願いよりその人物が心の底から望んでいる願望が優先される
- ある人物が介入することで確実に「カゴメアソビ」は成功させることができる。