1995年にスーパー・ファミコンで発売されたRPG作成ソフト。
ツクール・シリーズとしては初期の物なのと、
ハードの仕様やメーカーのプログラムの関係で、
現在のツールと比べると、不便な点が数多い。
初期のドラゴン・クエストの様なシステムで、
消費アイテムが重ならず、受け渡しも一つづつと激しく面倒。
蘇生する魔法やアイテムが作れない為、戦闘中は復活方法が無い。
戦闘BGMがザコとボスで使い分けが出来ない。
魔法を習得するLV設定が1~99にしか出来ない為、
最終的には必ず10個の魔法を習得しなくては成らず、
其れ以前に習得した物は古い順から消えていく。
乗り物を降りた場所に依っては、ワープ魔法を使って移動した場合に、
二度と乗り物に乗れなくなってしまう等の致命的な欠陥。
何より、制作出来る容量が圧倒的に少なく、
会話シーンに力を入れると超短編に成りがち。
等々、様々な不満点が在ったが、
当時、PCの普及率は今の様に多くは無く、
コンシューマーでRPGを自分で作成可能な
夢のソフトで在った事に変わりはない為か、
売り上げは意外と多い様子。
しかし、このソフトが発売されなければ、
間違いなくRPGツクール2等が作られる事は無く、
現在の様なツクール・シリーズの発展は無かったと思えるので、
このソフトの存在自体は、大きな貢献をしたと言える。
また、グラフィックやBGM等は、
一部のファンの間では、未だに根強い人気を誇っている。