*概要
蠱道(こどう)、蠱術(こじゅつ)、巫蠱(ふこ)などとも呼ぶ。
小さな入れ物の中に大量の生き物を閉じ込めて共食いさせ、最後に残った1匹を呪詛の媒体に用いると言う、何ともエグい呪術。例えば古文書『隋書』には「畜蠱」(蠱毒の作り方)としてこんな記述がある。
「五月五日に百種の虫を集め、大きなものは蛇、小さなものは虱と、併せて器の中に置き、互いに喰らわせ、最後の一種に残ったものを留める。蛇であれば蛇蠱、虱であれば虱蠱である。これを行って人を殺す。」
日本でもしばしばフィクションに登場する呪術の一つで、「帝都物語」辺りがその代表格と言える。