第三十一戦隊
だいさんじゅういちせんたい
第三水雷戦隊とは、かつて大日本帝国海軍に存在した戦隊の一つ。
概要
サイパン島の戦いで司令部が壊滅した第三水雷戦隊を改組する形で編成された戦隊。
この際、対潜機動部隊の設立を訴えていた連合艦隊司令部らと、米潜水艦による通商破壊への対策を模索していた軍令部第12課の後押しもあり、三水戦の残存兵力と当時量産が開始されたばかりの松型駆逐艦に加え、海防艦と零式水上偵察機部隊を編入した戦隊として誕生する事となった。
編成後は連合艦隊に編入され、大型艦の対潜護衛やエンガノ岬沖海戦、礼号作戦等での艦隊護衛を行った。また、本戦隊所属艦は時折単独、または複数で船団護衛に駆り出される事もあったという。
戦局の悪化に伴い、最終的には第十一水雷戦隊とともに本土決戦に向けた回天による奇襲部隊として海上挺身部隊に組み込まれたが、燃料不足によって訓練すらままならないまま終戦を迎える事となった。
尚、船団護衛として各艦とも最前線に駆り出された結果消耗は激しく、結成から解隊まで一度も抜ける事なく在籍し続けたのは竹ただ1隻のみとなっている。