概要
アメリカの作家スーザン・コリンズによるヤングアダルト小説。3部作。
文明が崩壊した近未来アメリカを舞台に、殺し合いのゲームに参加させられた16歳の少女の活躍を描く。2作目以降は最高権力者との戦いになってきている。
1作目は2012年に映画化された。2作目は2013年に「ハンガー・ゲーム2」として、3作目は2部作で2014年に「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」と2015年に「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」公開された。
2014年11月、タイの反軍事政権デモの参加者が劇中に登場するのと同じ三本指の敬礼使ったため、同国内での「FINAL:レジスタンス」の上映は中止された。また、香港の旺角での抗議運動でも三本指の敬礼が使われた。
ストーリー(1作目)
3,000年後のアメリカ大陸は、大都市キャピトルが治める独裁国家パネムとなっていた。
わずかな富裕層だけが住むことができる都市キャピトルでは冷酷な支配者たちが、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区からからは、毎年12歳から18歳までの少年少女が1人ずつ「贄」として選出させ、人工のフィールド「闘技場」に放たれて最後の1人になるまで戦うという恐ろしい行事「ハンガー・ゲーム」を強制させていた。かつて反乱をくわだてた住民たちに、自分たちの無力さを実感させるための「見せしめ」だ。
貧しい第12地区に住む16歳のカットニスは、不運にも選ばれてしまった最愛の妹のために、出場を志願する。ともに選ばれたのは、4年前、父親を亡くし飢えに苦しんでいたカットニスにパンをくれた少年ピータだった。ピータのおかげで、カットニスと母、妹は生き延びた。
だが、勝つためには、そんな彼の命も奪わなければならない。
闘技場では、自分以外、全員敵だ。
カットニスは、妹に「かならず生きて帰る」と約束する。武器は、父親譲りの弓矢の腕前だけ。
そして、命を賭けた究極のサバイバル・ゲームが幕を開ける。
登場人物
役者 | 吹き替え | ||
---|---|---|---|
カットニス・エヴァディーン | ジェニファー・ローレンス | 水樹奈々 | 本作の主人公。第12地区出身。家族思いで、正義心の強い少女。弓矢が得意。持ち前の精神力や能力で周囲を魅了し、指導係やスタイリストらを味方にして行く。 |
ピータ・メラーク | ジョシュ・ハッチャーソン | 神谷浩史 | 第12地区出身で、パン屋の息子。実は昔からカットニスに恋心を抱いていた。力持ち。特技の絵を利用した、カムフラージュを得意とする。 |
ゲイル・ホーソーン | リアム・ヘムズワース | 中村悠一 | カットニスとは狩猟仲間で相棒、カットニスが信頼を寄せる数少ない人物の一人。 |
ヘイミッチ・アバーナシー | ウディ・ハレルソン | 山寺宏一 | 第12地区を担当するハンガー・ゲームの教育係。第2回記念大会(第50回)ハンガーゲームの勝者。なお第2回記念大会では通常より2倍の人数(48人)が戦わされた |
シナ | レニー・クラヴィッツ | 三宅健太 | 第12地区を担当するハンガー・ゲームのスタイリスト。 カットニスの良き理解者。 |
エフィー・トリンケット | エリザベス・バンクス | 坪井木の実 | 第12地区を担当するハンガー・ゲームの付き添い役兼PR担当。派手な格好をしている。 |
プリムローズ・エヴァディーン | ウィロウ・シールズ | 釘宮理恵 | カットニスの妹。愛称はプリム。カットニスが唯一愛情を注ぐことの出来る家族の一員。 |
コリオラヌス・スノー大統領 | ドナルド・サザーランド | 稲垣隆史 | カットニス達の暮らす国パネムを治める最高権力者。その人間性は至って冷酷で無慈悲であり、国民を絶対服従させるために毎年ゲームを開催してきた。 |
フィニック・オデイル | サム・クラフリン | 前野智昭 | 2作目から登場。第4地区出身の男。かつてのゲームでわずか14歳で勝利を収めた頭脳派。容姿から人気を集め「スポンサー」の「差し入れ」を多く手にし、勝利を収めた。 |
ジョアンナ・メイソン | ジェナ・マローン | 生天目仁美 | 2作目から登場。第7地区出身の女。かつてのゲームでか弱いふりをして敵を欺き、勝利を収めた。武器は斧。 |
ビーティー | ジェフリー・ライト | ふくまつ進紗 | 2作目から登場。第3地区出身の男。武力が長けている訳ではないが電気に精通している。 かつてのゲームで、数名の贄を同時に感電させることで勝利を収めた。 |
関連タグ
ハンガーゲーム・TheHungerGames:表記ゆれ