空の記録媒体にソフトを書き込む形でソフトを販売する自動販売機。
正式には「ソフトベンダーTAKERU」という名称。
概要
ブラザー工業が開発した世界初のソフトウェアの自動販売機。初期は「ソフトベンダー武尊」と表記された。
画面の指示に従って購入したいソフトウェアを選択し、指定された金額を投入すると空の記録媒体(フロッピー
ディスクや空のROMカートリッジなど)が出てきて、それをTAKERU本体のディスクドライブ(または
ROMライタ)にセットすると、ソフトが書き込まれて、さらに取扱説明書が印刷されて出てくる。
TAKERU本体には販売するソフトのマスターが書き込まれたCD-ROMドライブが内蔵されているが、
CD-ROM内に無いソフトはネットワーク経由で取り寄せることもできた。ただ、当時のネットワークでは
ダウンロードの速度が遅く、それ故に回転率には難があり、購入客が列をなすことがあった。
販売形態としては斬新であったものの、収益よりも通信費用のほうが嵩んでしまいビジネスモデルとしては
失敗に終わったが、この技術は通信カラオケサービスや証明書自動発行機などに発展していったのである。
営業していた期間
1986年4月~1997年2月