概要
声:関智一
年齢27歳。
ハイランド王国の皇子で第一軍団長。
戦いにおいての全てに、天才的能力を持つ有能な武人で、ナッシュ曰く「天が味方すれば天下も狙える」と言われるほどの傑物。
しかし、その残虐な性格から「狂皇子」と呼ばれる。
とにもかくにも大義名分も主義主張もなく、単純に残虐非道かつべらぼうに強いことでRPG史上に燦然と輝く(?)キャラクターである。
むしろ好んで邪悪であろうとする気すらあり、『豚は死ね!』というセリフは彼を象徴するものとして代名詞的に独り歩きをしている。
主人公とジョウイが所属していた少年兵部隊を利用してハイランド国とジョウンストン都市同盟の停戦協定を破棄させて本編における大規模な戦乱を巻き起こし、その後主人公が率いる都市同盟連合軍と長きに渡る戦いを繰り広げ、その圧倒的な武力で主人公達を悉く苦しめた。
やがて父であるアガレスの死に伴って新たなハイランドの王として君臨するが、彼は王国の平定よりもさらなる闘争を望み、あまつさえ大勢の犠牲の上に王家に伝わる27の紋章の一つである“獣の紋章”を覚醒させ、世界全体にさらなる破壊と殺戮を巻き起こさんと企んでいた。
しかし、その凶悪過ぎる思想は敵どころか味方からも次第に危険視されるようになり、主人公達との最終決戦においては奥の手として用意した少数での奇襲作戦の情報を自軍の軍師であるレオンによって敵側にリークされたため作戦は失敗に終わり、自身も部隊を失って完全に追い詰められてしまう。
直接対決時は3部隊で挑む事になる大イベントとなり、1ターンに2~3回行動し単体、横一列、縦一列の強烈な剣攻撃を仕掛けてくる上、防御力や紋章耐性もずば抜けて高く苦戦は必至。
回復手段こそ持たないものの、こちらが回復を怠ると敗ける可能性大。炎耐性のその他装備と回復アイテムをしっかり用意して万全の態勢で挑むべし。
その戦いで敗れ身体に無数の矢を受けてもなおしぶとく立ち上がって遂には主人公との一騎打ちを敢行、そして最後は主人公に討ち取られ『俺は!!!俺が想うまま、俺が望むまま!!!!邪悪であったぞ!!!!!!!!』と叫びつつ絶命、ここに彼の野望と覇道は潰え去った。
しかし、ルカの死後も戦争は終わらず彼に代わって今度はジョウイがハイランド軍の指揮官となって主人公と対立、さらに彼が目覚めさせたようとした獣の紋章が物語の最後に大きく関わることとなる。
補足として、彼が実父かつ皇王であるアガレスを謀殺した際の彼の言葉からかつて暴漢に襲われ、母親が辱しめられた過去がある事が分かっている。設定資料集によれば街を移動中の一族がジョウンストン都市同盟兵たちの襲撃を受けたとき父アガレスはいち早く脱出できたが、取り残されたルカと母親が囚われの身となってしまう。人質となっている中、母親はルカの目の前で輪姦され、その結果産まれたのがジルということである。
彼の世界に対する憎悪と力と破壊を求める歪み切った苛烈な性格は、母親を見捨てて逃げた父と無力だった自分から形成されたものである可能性がある。またジョウンストン都市同盟への激しい憎悪は同同盟の者に自分の目の前で母親が凌辱された記憶から来ていると思われる。
今際に見つけた蛍を一度は握り潰そうとしたが思い止まった一面から(人間以外の)、動物への優しさが垣間見れる。もし母親が存命かつ暴漢が現れていなければ、ルカ・ブライトは自然を愛するただの皇子でいられたのかも知れない。