『我が力、我が剣!!!!我が道を示す!!!!!!!!』
CV:関智一(ドラマCD)
概要
人物像
年齢:27歳
ハイランド王国の皇子で白狼軍の第一軍団長。
個人的武勇と軍略、戦いの全てにおいて天才的能力を持つ有能な武人で、
ナッシュ曰く『天が味方すれば世界すら平定できる』と評される程の傑物。
しかし、その残虐非道な性格から「狂皇子」の異名で畏怖される。
とにもかくにも大義名分も主義主張もなく、単純に残虐非道かつべらぼうに強いことでRPG史上に燦然と輝く(?)キャラクターである。むしろ好んで邪悪であろうとする気すらあり、命乞いをする女性に言い放った『ブタは死ね!!!』というセリフは彼を象徴するものとして代名詞的に独り歩きをしている。
作中での動向
主人公とジョウイが所属していた少年兵部隊を利用してハイランド国とジョウストン都市同盟の停戦協定を破棄させて本編における大規模な戦乱を巻き起こし、その後主人公が率いる都市同盟連合軍と長きに渡る戦いを繰り広げ、その圧倒的な武力で主人公達を悉く苦しめた(戦争イベントでは攻18防17と攻防共に全キャラ中最強のステータスを誇り、次点である攻16防12のユーバーをも遥かに凌駕する。主人公チームはどう編成しても彼のステータスを超えるどころか届くことすら叶わない)。
やがて異父妹のジルと結婚して義弟となったジョウイと結託して、実父かつ皇王であるアガレスを毒殺したことで、新たなハイランドの皇王として君臨する。しかし彼は王国の平定よりもさらなる闘争を望み、あまつさえ侵略した街の住民全員を生贄に、王家に伝わる27の真の紋章の一つである“獣の紋章”を覚醒させ、世界全体にさらなる破壊と殺戮を巻き起こさんと目論んでいた。
しかし、その凶悪過ぎる思想は敵どころか味方からも次第に危険視されるようになり、主人公達との最終決戦においては奥の手として用意した少数での奇襲作戦の情報を、自軍の軍師であるレオンによって敵側にリークされたため作戦は失敗に終わり、自身も部隊を失って完全に追い詰められてしまう。
直接対決時は、6人パーティ戦×3部隊でルカのHPを0にする連戦イベントとなり、最初の2パーティでHPを削り、最後に主人公パーティでとどめを刺すことになる。1ターンに2~3回行動し単体、横一列、縦一列の強烈な剣攻撃を仕掛けてくる上、防御力や紋章耐性もずば抜けて高く(何と全ての被ダメージを半減)苦戦は必至。回復手段こそ持たないものの、こちらが回復を怠ると敗ける可能性大。炎耐性のその他装備と回復アイテムをしっかり用意して万全の態勢で挑むべし。
その戦いで敗れて敗走した所を、敵の伏兵に身体に無数の矢を受けてもなおしぶとく立ち上がり、遂には主人公との一騎打ちを敢行、そして最後は主人公に討ち取られ『俺は!!!俺が想うまま、俺が望むまま!!!!邪悪であったぞ!!!!!!!!』と叫びつつ絶命、ここに彼の野望と覇道は潰え去った。
しかし、ルカの死後も戦争は終わらず彼に代わって今度はハイランド皇王に即位したジョウイが白狼軍の総司令官となって主人公と対立、さらに彼が目覚めさせたようとした獣の紋章が物語の最後に大きく関わることとなる。
補足
過去
彼がアガレスを謀殺した際に言い放った言葉から、かつて暴漢達によって母親のサラが辱しめられた過去があることが判明している。設定資料集によれば、街を移動中のブライト王家一族がジョウストン都市同盟の裏切りによる奇襲を受けたときアガレスはいち早く脱出できたが、取り残されたルカとサラが囚われの身となってしまう。近衛隊に救助されるまで人質となっている中、サラはルカの目の前で輪姦され、その結果産まれたのがジルとされる(ゆえに、事件の痕跡であり母親の生き写しであるジルに対して、ルカは愛憎入り混じった複雑な感情を抱いている)。
彼の世界に対する憎悪と力と破壊を求める歪み切った苛烈な性格は、母親を見捨てて逃げた父親と無力だった自分から形成されたものである可能性がある。またジョウストン都市同盟への激しい憎悪は当時の都市同盟の盟主・ダレルの差し金により自分の目の前で母親が暴漢達に凌辱された記憶から来ていると思われる。
今際の際に見つけた蛍を一度は握り潰そうとしたが思い止まった一面から(人間以外の)、動物への優しさが垣間見れる。もし母親が無事で存命さえしていれば、ルカ・ブライトは自然を愛する温厚な皇子のままでいられたのかも知れない。
木ぼりのお守り
ルカが命を落とす原因となった蛍が入った「木ぼりのお守り」だが、序盤で主人公が同じものを手に入れている。ジョウイと仲良くなったトトの村の少女ピリカは、父親への誕生日プレゼントにミューズ市で売っている「木ぼりのお守り」を欲しがっていた。村から一人で出ることを許されないピリカは、なけなしのお小遣いを渡して主人公たちにお使いを頼んだ。
しかし、主人公たちが「木ぼりのお守り」を購入してから戻ってくると、トトの村はルカによって滅ぼされ、ピリカだけが生き残っていた。渡す機会を失った「木ぼりのお守り」の行方は知れないが、ルカの夜襲を密告した軍師レオンがジョウイと結託していたことを踏まえると、手の込んだ意趣返しなのかもしれない。