27の真の紋章
にじゅうななのしんのもんしょう
最初に『やみ』があった。
『やみ』は長い、長い時のはざまに生きていた。
『やみ』はあまりに長い間さびしさの中で、苦しんだため、ついに『なみだ』をおとした。
『なみだ』から二人の兄弟が生まれた 『剣』と『たて』である
『剣』は、全てを切りさくことができると言い 『たて』は、いかなるものにも傷つけられないと答えた。
そして二人は戦うこととなった 戦いは7日7晩続いた。
『剣』は『たて』をきりさき、『たて』は『剣』をくだいた。
『剣』のかけらがふりそそぎ、空となった。
『たて』のかけらがふりそそぎ、大地となった。
戦いの火花が星となった。
そして、『剣』と『たて』をかざっていた27の宝石が 『27の真の紋章』となり、世界が動きはじめたのである。
ゲーム『幻想水滸伝』シリーズに登場する紋章、その中でも“ふるいほん”に書かれた創世の物語に記されている紋章。
幻想水滸伝の物語の根底を為す存在で、これらの紋章は『剣』と『たて』の力を受け継ぎ、世界にあふれる様々な力の源となったとされる。また他に『剣』と『たて』の終わりなき闘争も受け継いでいると言われる。
継承者には強大な力と不老が与えられるが同時に紋章の呪いもその身に受ける。
通常の紋章と異なりそれぞれが意思を持っており、また過去の継承者時には未来の記憶を有しているとされる。
27個あるとされる真の紋章のうち、現在は以下の18個が判明している。
幻想水滸伝にて初登場した紋章
門の紋章
継承者
表:ウィンディ
裏:レックナート
異世界との門を開く紋章。表と裏の二相を持ち、それぞれ表が異世界からの召喚を、裏が異世界からの送還を担当するとされる。
門の紋章の一族が代々守っていたが、ハルモニア神聖国の侵攻により一族が虐殺されたとき、生き残ったウィンディとレックナートがそれぞれ表と裏の門の紋章を継承した。
表の紋章はウィンディと共に行方知れずになっている。
夜の紋章
継承者:無し
下記の太陽の紋章と一対をなす存在として生まれた。
しかし、太陽の紋章の輝きを疎ましく思い、剣(星辰剣)となってその絆を断ち切って去ってしまった。吸血鬼を倒す事が出来る唯一の手段ともされる。
覇王の紋章
継承者:無し
赤月帝国が所有していた紋章。竜王剣として所持。
初代皇帝クラナッハ・ルーグナーが、ハルモニア神聖国から独立して建国する際に手に入れたとされる。
いかなる魔力をも受け付けない力を持ち、それは他の真の紋章であっても例外ではない。
バルバロッサ・ルーグナーとともに行方知れずとなっている。
幻想水滸伝2にて初登場した紋章
始まりの紋章
継承者:Ⅱ主人公(特定のENDのみ)
創世の物語で生まれた「剣」と「たて」の兄弟に由来する。
混沌と秩序の争いを裁く力を得ることができると言われている。
この紋章は下記の『輝く盾の紋章』と『黒き刃の紋章』の二相に分かれていて、
分かれている状態では不老の効果を得ることは出来ず、その力を振るうほど命が削られていくとされる。
この紋章は親友同士でないと宿せず、宿した者達は戦い合う宿命を負う。
月の紋章
継承者:シエラ→ネクロード→シエラ
夜に属する種族(吸血鬼)に慈しみを与えるとされる紋章。
紋章の宿主の血を分け与えることで眷族として生きる事になり、不死になる。
代わりに月の紋章の加護が無いと生きられなくなり、人の血を吸うことで生きることになる。
幻想水滸伝3にて初登場した紋章
真なる火の紋章
継承者:炎の英雄 → ヒューゴorクリスorゲド(漫画版ではヒューゴ)
グラスランドをハルモニアから救った炎の英雄が宿していた紋章。
火の紋章の最上位。
ゲームではプレイヤーの選択により継承者が変わる。
真なる風の紋章
継承者:ルック → 行方不明
風の紋章の最上位。
ルックが継承していたが死亡したためその後の行方はわからない。
幻想水滸伝Ⅲで登場した上記の5つの紋章を合わせて“真なる五行の紋章”とも呼ぶ。
世界を構成する純粋な力そのものを司っており、五行は互いに相克し相生じ、世界のバランスをとっているとされる。
だが純粋な力ゆえ自らの力を発揮し他の力を制しようとし継承者の意思とは別にその力を使わせようとさせる。
幻想水滸伝4にて初登場した紋章
幻想水滸伝5にて初登場した紋章
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vs”太陽の紋章”の化身(幻想水滸伝5)
今回は初登場『幻想水滸伝シリーズ』より、5作目のラスボスです。これと2(これでも書いてます)しか知らないんですが、私はこちらの方が好みだったりします。色々と賛否両論はあるみたいですが。4,430文字pixiv小説作品