概要
戦車道とは、アニメ『ガールズ&パンツァー』における架空の武道のことである。
(以下の概要は全て『ガルパン』における架空の武道の設定です。)
古くから『乙女の嗜み』として存在していた武道。
そのなりたちは、日本では『馬上なぎなた道』、欧州では『馬上槍試合』であるという説がある。
(※馬に引かせるチャリオット、クワドリガが起源であったなど、その他の説もある)
礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸とされている。
……もっとも劇中には、どう考えても戦車道の理念に反している人間もちらほらと見られる。
結局のところ、劇中では、何のために戦車道を行い、何を思って戦車に乗っているのかは、人それぞれという塩梅になっている。
なぜ女性に人気なのか?
非力な女性であっても、戦車を用いれば強大な力を以て正々堂々と戦えるから。
また、日本に戦車が輸入された際武士道精神を重んじる男性には戦車は不人気であった。
そういった理由もあり、女性騎兵隊に優先的に支給されたからである。
基本ルール
タンカスロン、アルティメット戦車道等様々なルールが存在するが、公式な国際試合では以下で解説する欧州式が採用される事が多く、アニメ本編でもこのルールに準じて試合が行われている。
参加可能な戦車
参加可能な戦車は終戦までに、戦線で活躍または設計が完了し試作されていた車両と、それらに搭載される予定だった部材を使用した車両のみ。
試合形式
試合形式は2種類あり、相手チームの全ての車両を撃破または行動不能にすれば勝利となる「殲滅戦」と、指定された相手チームのフラッグ車を先に撃破した方が勝利の「フラッグ戦」がある。
全国大会では、戦力差を少しでも縮めるため全ての試合は「フラッグ戦」となっている(しかし、小説版ではその都度決められているようで、2回戦のアンツィオ戦では「殲滅戦」になっている)。
一方、予定されるプロリーグでは、「殲滅戦」が基本となっている。
参加車両数
公式戦の1回戦から準々決勝は参加車両数が10両まで認められており、準決勝は15両、決勝は20両まで認められている。
予定されるプロリーグでは、30両まで認められる。
その他
車両の上面・側面・底面には、連盟公認の判定装置が設置されている。判定装置の白旗が上がった場合は「行動不能」となり、戦車及び搭乗員は試合から離脱しなければならない。
白旗は、有効な命中弾を受けるか、ひっくり返る(主砲が折れる程度)、重戦車に押し潰されるなどの致命的な衝撃を受けた場合に上がる。
ただし、装甲への衝撃が軽い場合や、履帯の破損などについては判定が上がらず、修理して戦線復帰が可能である。
なお上述の参加可能な戦車、および使用可能な部材の条件を満たせば戦車の改造は原則として自由。つまりその範囲内であればどれだけ戦車を魔改造しようがルール上は問題ない。
ただし、競技者保護のため、乗員室は特殊カーボンでできた連盟公認の装甲材で覆うことが義務付けられている。
使用される砲弾は連盟公認の実弾の使用が規定されており、弾頭や装薬の加工は認められていない。
通信傍受は規制されていないが、フェアプレイに反する行為とされている。
様々な流派
また、戦車道においては様々な流派がある。
その中でも特に有名なのが、『西住流』と『島田流』である。
西住流についてはこちらを参照↓
『これが西住流…!!』
島田流については島田千代を参照
余談
こういう世界観であるためか、本作では戦車以外に関しても、乗り物を運転・操縦することのハードルが、現実世界よりもかなり低くなっている。
具体的に言うと女子高生が、ジープに乗ったりヘリコプターに乗ったり、スーパーギャラクシーに乗ったりしている。