概要
「CHUNITHM」に登場するオリジナルキャラクターのほとんどは、他のキャラクターと世界観を共有している。「シビュラ精霊記」は、その世界観のひとつである。
2019年12月19日の新マップ「CRYSTAL ep.Ⅱ」と同時に追加されたレーベルで、ストーリーがあるレーベルの中では最も新しい。
ストーリーは各キャラクターを入手し、ランクを上げるとCHUNITHM-NETで読めるようになる。また、CHUNITHM攻略wikiに転載されており、各キャラクターのページから読むこともできる(転載については公式から声明が出ていないのでグレーゾーンかもしれない)。
特徴
本レーベルに楽曲提供しているアーティストは、(正体不明のNorn氏を除き)海外出身のアーティストで占められている。
このレーベルの発表1週間前にCHUNITHMの海外展開が発表された事から、「海外展開のために新設されたレーベルではないか」という憶測もあった。実際、海外版「CHUNITHM SUPER STAR」稼働当初からの収録曲には「CRYSTAL PLUS」までに登場した本レーベルの楽曲6曲が全て含まれていた。
また、通常オリジナル曲のジャケットはキャラクターの立ち絵に背景と曲のタイトルを付けたものになるが、このレーベルでは全て立ち絵とは別の書き下ろしイラストが用意されている。
そのほか、曲名は「《曲名(漢字2文字)》〜英語」という形で統一されている。
世界観
創造神イデアによって創られた世界を舞台に、精霊を身体に宿し人智を超えた能力を操る少女達「巫女(シビュラ)」と人間を巡る争いを描く。
巫女は人間にとって崇拝の対象であると同時に「富や権力を得る道具」としても扱われている。巫女が指導者となって民衆を導く国もあれば、巫女を国の発展のために使い潰す国もある。ただ、いずれにせよ巫女となった少女は人間たちの欲望の犠牲となっている。
また、イデアは人間の感情をもとに世界にルールを設けている。
「希望」は、魂と肉体を定着させ、時に精霊にも勝る強大な力となる。
「絶望」は、逆に魂を肉体から引き剥がし、死をもたらす。
このルールによって、精霊は絶望に呑まれて巫女の身体を離れ、やがてイデアの元に還っていく。
ファンタジー的な世界観となっているが、精霊や希望の力を使った戦いはおまけ程度のもので、メインとなるのは「欲望のために争い奪い合う人間たち」「それに巻き込まれて利用される巫女たち」といった人間ドラマ的な要素になっている。
発表時のキャッチコピー「少女たちを翻弄する残酷な運命と悲劇の記憶」にある通り、物語の主役となる巫女たちは、戦乱に巻き込まれたり、周りの人間の身勝手な行いによって精神を壊されてやがて絶望していく。誰も救われないストーリー展開はCHUNITHM屈指の鬱展開と評される。
とにかく女の子が酷い目に遭うので、そのような趣味の方でも読むときは自己責任で。
巫女と精霊
精霊に選ばれ、自然を操る力をその身に宿した少女を巫女という。
精霊は火、土、風、水の4種類がいて、それぞれの名前の通りの異能力を使うことができる。火は水に弱い、といった属性相性的なものはないが、水の精霊はある理由で他と比べて強大な力を持つらしい。
巫女となった時点で成長が固定され、老いることがなくなる。また外傷の治りも非常に速くなるが、回復にも精霊の力を使うため枯渇すると死ぬ。
4つの精霊はルスラ教国のネフェシェという少女に宿っていたが、ある事件をきっかけに他の少女たちに精霊が乗り移ってしまった。
精霊は人間の胎に宿るため、継承されるのは基本的に女性に限る。例外的に無性の人物に継承された事もあるが、胎がないためか力を制御できず人格が崩壊した。
精霊の継承は儀式を行う、巫女が妊娠して生まれた娘に継承される、巫女が継承者に精霊の力を流し込むなどの方法がある。このとき、新たな巫女には精霊の力だけでなく、精霊に刻まれた歴代の巫女の記憶も継承される。この影響で、継承前と後で性格が大きく変わってしまった巫女もいる。
巫女になるとそれまでの姓を捨て、精霊ごとの原初の巫女の名前を新たな姓として用いる風習がある。
時系列
同じバージョンで登場した巫女は同時期に生きており、ストーリーの前後はあるが巫女がそれぞれ関わり合っている。
「PARADISE」で登場したキャラクターは「CRYSTAL」で登場したキャラクターの先代、もしくは幼少期の姿。
「NEW」で登場したキャラクターは「原初の巫女」の名の通り、初代の巫女なので時系列でいうと最も古い。
聖女アンナ・マルグレーテ、創造神イデア、ルチア・レ・ベルナデートは「CRYSTAL」で登場した巫女より後の時系列となっているので、古い方から大まかに表すと
「NEW」→「PARADISE」→「CRYSTAL」→ルチア→アンナ→イデア
となる。物語の時系列とゲームでの実装順はかなり異なっている。
基本的に登場順にストーリーを読んでも問題ないが、「NEW」で登場した巫女については
と読んだ方が理解しやすい。
用語
- アテリマ教
「険しい自然の中を生き抜いた人々の前に現れ肥沃な大地を与えた」とされる豊穣神ネフェシェを信仰する宗教。ルスラ教国のかつての首都、アレサンディアが発祥だと伝えられている。
ルスラ教国では至上の教えとして崇められており、土の巫女が宗教と国家の指導者となる。
ティオキアではかつては異教徒として懲罰対象とされていたが、ジュナの時代ではアテリマ教徒の国となっている。特に「フェリクス一派」という派閥が主要な勢力として存在する。
- 聖女
イデアの侵攻を受けた人類が祀り上げた少女のこと。
民衆をまとめるために貴族たちに持ち上げられただけであり、巫女のような超常的な力や特別に優れた能力は持たない。聖女に選ばれる条件は、ルスラの貴族の娘であることと、容姿端麗であること。
人々が苦しい生活を続ける中、生活を支える侍女たちや綺麗なドレスが用意され、裕福な生活を送っている。
主な仕事は祈りの儀式で、従者が用意した祈りの言葉を民衆に告げる。
また、巡礼に訪れた人々と会話したり、義勇軍を率いて戦場に出ることもある。
- 原初の種族
人類より先に世界に誕生した種族。
見た目は人間とほぼ変わらないが、生殖機能を持たず自然発生する特徴を持つ。
人類に生活圏を脅かされていたが、“原初の巫女”の時代ではネフェシェの護衛官として登用されていた。
また、当時未開拓だったアギディスの山中に集落を作っている者たちもおり、彼らは古くからイデアを信奉していた(当時イデアの存在はネフェシェが神託の中で知っている程度だった)。
- メーヴェ
アギディスを西に降りた砂漠地帯で暮らす人間の狩猟民族。巨岩を切り出したり削ったりして住居を作り、過酷な環境の中でも逞しく生きている。
部族名はあるが、個別の名前を持たない文化がある。
3つの精霊を失ったネフェシェと護衛官たち一行と出会い、風の精霊を受け継いだネフェシェの娘を託される。が、それからまもなく野盗の一団に寝込みを襲われ、集落に残ったネフェシェの護衛官ともども皆殺しにされてしまった。
名前のみが風の巫女の姓として、最後の風の巫女であるシエロ・メーヴェの代まで受け継がれている。
地理
物語の舞台は一つの大陸。ここではネフェシェの旅路に沿って地域を紹介する。
- ルスラ教国
土の巫女が治めるアテリマ教の国。
かつては豊穣神と呼ばれた少女ネフェシェ(と、彼女を疎ましく思っていた実際に政治を執り行う政務機関「中央院」)によって治められていたが、ネフェシェの生誕祭で起きた事件をきっかけに代々の土の巫女が指導者となり、アテリマ教を中心とした国になった。
巫女は有力貴族の娘から選ばれ、プテレアー家とクレスターニ家が特に巫女を輩出する名門とされている。
アテリマ教が生まれた街「聖都アレサンディア」、大聖堂を有するルスラの心臓部「城塞都市アンシエタ」などの都市がある。
アギディスとは小競り合いと冷戦を繰り返していたが、ミァンの代でアギディスの火の巫女ティータ率いる軍によって壊滅的な被害を受ける。が、アンシエタでの戦いの末ミァンとティータが死亡したことで停戦協定が結ばれた。
その後のイデアの侵攻では、イデアが現れた場所から最も遠くに位置していたためにアギディスとティオキアの人々を受け入れ、アンシエタより更に南にある都市「聖都ヴァルヴァラ」が人類最後の希望の街となる。
- ティオキア
水の巫女が治めるアテリマ教の国。
かつては港を取り仕切る貴族が治め、下級市民は自由のない厳しい暮らしを強いられていたが、原初の水の巫女サラキアの活躍で異教とされていたアテリマ教の国に生まれ変わった。
豊かな土壌と豊富な水資源を持ち、「水の都」とも呼ばれる。
中央区には巫女候補者の育成を目的とした学園があり、卒業試験で最も優秀な成績を収めた少女が水の巫女となることを約束されている。
敵対するルスラとアギディスに挟まれた位置にあり、両国の橋渡し的な役割を担ってきたが、同じアテリマ教の国であることからルスラと協調していた。その結果アギディスから敵国と見做され、ジュナの代でアギディスに占領され、ジュナもティータに捕らえられた。
イデアの侵攻では数年間最前線として反抗軍と戦っていたが陥落してしまい、僅かな生き残りは聖都ヴァルヴァラに逃れた。
- アギディス
火の巫女が支える鉄の国。
英雄王イダールによって建国されたと伝えられている。国土の大半が険しい山脈と荒れ果てた大地で、唯一の資源である鉄鉱石を頼りに交易で食料を手に入れている。代わりに火の巫女の力を借りた製鉄技術が発達していたが、それでも貴族の懐だけが潤い、民衆は厳しい生活を強いられていた。
だが、シルビアの代で風の巫女セリエがアギディスを訪れる。2人の巫女の力で鉄よりも強靭な鋼の安定供給、更により良質な玉鋼の製鉄に成功し、技術革新によって国は急成長を遂げる。急な発展により格差が拡がり内乱が増えた挙句、権力者達は戦争の準備を進め私腹を肥やす。更にはアギディスを怒りの感情でまとめ上げるためにシルビアを襲撃し、反抗する意思を奪われた少女を巫女にすることで全てを思い通りに進めようとした__が、シルビアが自身の従者ウェスタに精霊を継承し、監禁していたセリエもウェスタに逃がされた事で計画は失敗する。
巫女がいなくなった事で頓挫したかに思われたルスラ侵攻計画だったが、次代の火の巫女ティータが現れ軍に所属することを希望したため、彼女を先鋒としてティオキア、ルスラに侵攻開始。各地を攻め落として行くが、城塞都市アンシエタでの戦いでティータが死亡したため、ルスラと停戦協定を結んだ。
イデアの侵攻では真っ先に滅ぼされ、僅かな生き残りは聖都ヴァルヴァラに逃れた。戦争の引き金となったアギディスの民がのうのうと逃げてきたことにルスラとティオキアの民は憤っていたらしい。
- ロムニス連合
イデアの侵攻から生き残った人々が結成したルスラ、ティオキア、アギディスの3国による連合。もっとも成立した頃にはアギディスは滅びティオキアも最前線として荒れ果てているため、ルスラの聖都ヴァルヴァラを首都としている。
特別な力を持つ存在として容姿端麗な少女を「聖女」として祀り上げ、士気を保っている。
初代聖女ルチア・デ・ベルナデートが(表向きは)戦場で斃れた後、連合は2代目の聖女アンナ・マルグレーテを擁立。イデアが眠りについた隙にかつての巫女たちが使っていた武器を加工し、イデアに対抗し得る武器を僅かながら作り出した。
- 死の大地
アギディスの西にある砂漠地帯の通称。
かつては砂地の中に僅かに緑が残り、狩猟民族メーヴェが暮らしていた。が、彼らが野盗に襲われた際、当時赤子だった原初の風の巫女メーヴェの力の暴走によって周囲の豊穣の力が奪われて荒れ果ててしまった。
それでも集落とそこに住む人々がおり、彼らはアギディスの配給を受けて辛うじて生き延びていた。
風の巫女セリエの出身地で、アギディスから逃げ延びた彼女は死の間際に集落の少女システィーナに精霊の力を継承する。
- 原初のうつろ
ネフェシェの夢の中で、イデアがネフェシェを待つ場所。アギディスよりも更に北、死の大地よりも遠くにある。
精霊の力を全て失ったネフェシェが数人の護衛官と共に向かった最終目的地。
キャラクター
CRYSTAL ep.II
年齢 | 15歳付近 |
---|---|
身分 | 火の巫女 |
所属 | アギディス |
イラストレーター | 鳴瀬うろこ |
対応楽曲 | 「《混乱》〜Muspell」 |
ルスラとアギディスの戦争で全てを奪われた少女。
故郷を失い彷徨う中で炎に包まれた女と出会い、火の精霊の力を継承する。
燃え盛るような憎しみと渇望に突き動かされた彼女は、世界を《混乱》の渦に巻き込み……
年齢 | 15歳付近 |
---|---|
身分 | 土の巫女/アテリマ教指導者 |
所属 | ルスラ |
イラストレーター | べにたま |
対応楽曲 | 「《理想》〜Cloudland」 |
ルスラ教国を導く聡明な少女。
アギディスから国を守る指揮官として、民のために奮闘する。
だが《理想》と現実の乖離に悩んだ彼女の選んだ選択は……
年齢 | 16歳付近 |
---|---|
身分 | 風の巫女 |
所属 | 流浪の民 |
イラストレーター | べにたま |
対応楽曲 | 「《逃避》〜The Deserter」 |
巫女を使い潰すアギディスから母と共に逃げてきた少女。
巫女の力の必要ない安息の地を求め、放浪の旅を続けている。
《逃避》の末、彼女が出会う真実とは……
ティオキアの街と民を愛する心優しい少女。
民を守るため、アギディス軍の捕虜としてルスラの人々を殺す事を余儀なくされる。
それでも《最愛》の友人を心の拠り所にして、生き残る事を決意していたが……
年齢 | 15歳付近 |
---|---|
身分 | 人類の希望たる聖女 |
所属 | ロムニス連合 |
イラストレーター | リウイチ |
対応楽曲 | 「《運命》〜Ray of Hope」 |
人類の最後の希望として2代目聖女に祀り上げられた少女。
最初は名ばかりの聖女だったが、傷付いた兵士たちを目の当たりにして自身の使命に気付いていく。
本当の人類の希望となった彼女は、破滅の《運命》を変えることができるのか……
CRYSTAL ep.Ⅳ
年齢 | 年齢不詳 |
---|---|
定義 | 創造神 |
イラストレーター | 夜汽車 |
対応楽曲 | 「《破滅》〜Rhapsody for The End》」 |
箱庭世界を創り出した、少女の姿をした神。
争いを繰り返す人類を失敗作と断じ、精霊の力と異形の魔物を率いて人間を滅ぼそうとする。
聖女アンナとの最後の戦いの末、《破滅》の運命に導かれたのは……
PARADISE ep.Ⅱ
年齢 | 16歳 |
---|---|
身分 | 初代聖女 |
所属 | 有力貴族ベルナデート家の娘 |
イラストレーター | sena |
対応楽曲 | 「《狂乱》〜Cataclysm」 |
家柄と容姿端麗というだけで聖女に指名された凡庸な少女。
民衆に希望をもたらすことに意義を感じていたが、戦場で自分が何の力も持たないことを思い知る。
無力さに打ちひしがれ、《狂乱》の末に彼女がたどり着いた結末は……
年齢 | 9歳 |
---|---|
身分 | 代々巫女を輩出してきた貴族名家の長子 |
所属 | 次期巫女候補 |
イラストレーター | べにたま |
対応楽曲 | 「《投影》〜Oh My Baby Doll」 |
巫女になる前の幼少期のミァン・テルスウラス。
幼いながらもその才能を見出され、次期巫女候補に選ばれた。
だが、巫女になれなかった母ミリエラは娘に自己を《投影》し、ミァンは過剰な教育を強いられ……
年齢 | 17歳 |
---|---|
身分 | 名もなき集落の孤児 |
イラストレーター | クレタ |
対応楽曲 | 「《信仰》〜Eudaimonia」 |
死の大地の小さな集落に住む孤児の少女。
偶然出会った風の巫女セリエ・メーヴェから力を継承し、かつて夢見た外の世界へ一歩を踏み出す。
やがて美しい秘境の村に辿り着いた彼女だったが、村人の巫女への《信仰》に全てを穢され……
年齢 | 12歳 |
---|---|
身分 | 水の都ティオキアにある、巫女候補者育成機関の生徒 |
所属 | アテリマ教徒とまとめあげる「フェリクス一派」の長子 |
イラストレーター | 麻谷知世 |
対応楽曲 | 「《選別》〜Refuge」 |
巫女候補生を育成する学校に通う少女。
両親と幼馴染の期待に応えるため、辛く厳しい学園生活の中で前に進み続ける。
しかし、待ち受けていた巫女候補生の《選別》の正体は……
年齢 | 19歳 |
---|---|
職業 | 火の巫女シルビア・アヴェニアスの従者 |
イラストレーター | レニィレアン |
対応楽曲 | 「《本能》〜ReCoda」 |
火の巫女シルビア・アヴェニアスを支える少女。
アギディスの権力者が送った刺客に襲われたシルビアの独断で力を継承し、火の巫女となった。
少女たちを富のために使い潰す支配者たちに激昂した彼女は、《本能》のままに憤怒の炎を燃やし始め……
NEW ep.Ⅱ
年齢 | 14歳 |
---|---|
職業 | ネフェシェ護衛官筆頭 |
イラストレーター | ミモザ |
対応楽曲 | 「《自戒》〜Paganelope」 |
ネフェシェの護衛官として忠誠を誓う「原初の種族」。
ネフェシェだけを盲目的に愛し続け、彼女以外は同胞であっても容赦なく切り捨てる。
その歪んだ性根から、他の護衛官たちに剣を向けられてしまい……
年齢 | 14歳 |
---|---|
身分 | 豊穣の神ネフェシェの従者 |
イラストレーター | ヒトこもる |
対応楽曲 | 「《紀律》〜As One」 |
代々ネフェシェに仕える従者の一族の少女。
知人のアヴェニアスから生誕祭の日にネフェシェを暗殺する計画があることを教えられ、彼女を守るように頼まれる。
ネフェシェを暗殺する動機が国の未来のためだと理解し、ふたつの願いの狭間で揺れ動く彼女が出した答えは……
年齢 | 不明 |
---|---|
身分 | 流浪の孤児 |
イラストレーター | Maeka |
対応楽曲 | 「《種子》〜Set You Free」 |
砂漠をひとりで放浪する異形の少女。
その正体はネフェシェが突然身籠った風の精霊の力を継承した娘。
希望の力を全て失ったネフェシェの代わりに、砂漠の民メーヴェに育てられることになったが……
年齢 | 17歳 |
---|---|
身分 | 孤児院育ちの下女 |
イラストレーター | 旧都なぎ |
対応楽曲 | 「《偏愛》〜Shattered Memories」 |
貴族の冷遇を受けるティオキアの少女。
直接反旗を翻すわけではなく、反乱軍に所属する友人サンディアを応援しながら平等な世界を夢見ていた。
彼女の人生は、孤児院に奇妙な客人がやって来たことで変わり始め……
その他の登場人物
- エーディン
クレスターニ家の分家の息子で、ミァンの幼馴染。
幼少期からミァンを支え続けた大切な友人で、現在は彼女の護衛として行動を共にしている。
- ギュスターブ
ジュナの幼馴染で、恋人とも呼べる関係にある。
ジュナがアギディス軍に囚われたあとも従者として同行し、彼女の心の支えとなっていたが……
- ミリエラ
ミァンの母親。
貴族の名家プテレアー家の長女として生まれたが、巫女になれなかったことから同じく名門貴族のクレスターニ家へ追い出されるように嫁がされる。
自分が叶えられなかった夢をミァンに叶えさせようとして、彼女に過剰な教育を強いる。
- セリエ・メーヴェ
システィーナの先代の風の巫女。
死の大地出身で、世界を旅していた途中でアギディスに迎えられる。が、巫女の力を悪用しようとするアギディスの権力者たちに監禁され、ウェスタを捕らえるために利用された末に殺されかける。
間一髪のところをウェスタに助けられて死の大地まで逃亡したが、重症を負っていたために倒れてしまい、システィーナに助けられる。数日間共に過ごすもアギディスからの追手に追いつかれ、逃げるために精霊の力を使ったところ傷口が開いて瀕死の状態になってしまう。最期はシスティーナに精霊の力を継承し、彼女を送り出して亡くなった。
- シルビア・アヴェニアス
ウェスタの先代の火の巫女。
歴代で最も指導者の才能に溢れると言われており、天災や紛争で民衆が苦しめば所構わず助けに向かうことから、多くの人々に慕われていた。
だが、技術発展に伴う格差の拡大で内乱が頻発。その最中で権力者に楯突くシルビアを亡き者にするためにアギディスの兵士たちに襲われ、危篤状態に陥ってしまう。彼らの思い通りに事態が進むことを妨害するため、最期に従者のウェスタに精霊の力を継承する。
- ネフェシェ
アテリマ教の豊穣神として崇められる少女。火、土、風、水の4つの精霊の力を操り世界に豊穣の恵みを与えていた。誰にでも平等に接し、全ての人間の平等な幸福を祈っている。
ルスラの聖都アレサンディアでたくさんの従者と共に暮らしていたが、生誕祭の日に起きた事件をきっかけにルスラを脱出、護衛官たちと共に北へと逃れる旅をすることになってしまう。更にはその道中で精霊の力を全て失い、突然意識を失い眠ってしまう現象が起きるようになっていた。
もはや自分に未来はないと悟った彼女は、夢の中で出会った創造神イデアが待つとされる「原初のうつろ」を最後の目的とするが……
余談
あまりの鬱っぷりから検索してはいけない言葉wikiに登録されたが、これに関する話題はCHUNITHM界隈で何度か荒れている。特に中にCHUNITHM攻略wikiで話題を出すのはやめた方がいい。