概要
BDSMプレイのうち人間を動物として扱うアニマル・ロールプレイのひとつ。
女性を馬(ポニー)に見立てて、拘束し、調教や乗馬、馬車曳きなどを行う。男性を調教する場合は(当然ながら)ポニーボーイとなる。また、総称としてヒューマンポニーと呼ばれることがある。
ちなみに、ポニーは仔馬でなく、肩高147センチまでの小型馬を指す(日本の例を挙げれば、木曽馬などもポニー)。
拘束される女性は主に、裸体、もしくはラバースーツを着た状態などで拘束される例が多い。まれに着衣状態で拘束される例がある。拘束具は、例として、革ベルトなどで馬具を模し、さらには蹄を模したブーツ、尻尾や頭部にたてがみを模した羽根飾りを装着する等が挙げられる。拘束状態は後ろ手拘束が多く、加えて手にも蹄をつけて四つん這いにする場合もある。
調教の例
・速歩(トロット)訓練として、腿が水平になるまで大きく上げ、歩行させる。
・鞭の回数で、前進、後退、歩行スピードの変更、停止などを覚えさせる。
・拘束された状態で、主人(パートナー)を騎乗させる。
・パートナーを乗せた馬車(多くは小型の二輪馬車)を曳く。
・柱や柵等に結わえ、拘束状態のままにして主人(パートナー)の目を楽しませる。
・ポニーガール同士で競走(競馬)をさせる。
・主人(パートナー)の手で直接食事を行わせる。
・本物のポニーと同じ厩舎で生活させる。
セッション中の直接的な性行は、他のSMジャンルに比べると、相対的に少ないと言える。(調教、訓練をより重要視することが多いため。)
本国におけるポニーガール
日本では、武士などをのぞけば乗馬が一般的でなく、まだ近代以前の社会において馬車の使用はほとんどなかった。(馬は主に荷駄の運搬に使われていた)それゆえ、長らく本国においては、一部の好事家を除いてポニープレイは認知されていなかった。一方、馬車および乗馬が一般的だった西欧圏では、比較的古くから妄想の対象、もしくはプレイが活発に行われていた。
戦後、Bizarre誌を主宰し活躍したジョン・ウィリー(John Willy)は、これらのテーマを好み、数多くの作品を残している。
本来、拘束用の革ベルトなどは馬具を元型としており、また、革製品を扱う店の多くは馬具屋を前身としていたので、「拘束し、馬にとして調教する」行為はごく自然な発想と言えるだろう。