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MP5の編集履歴

2016-08-24 01:04:33 バージョン

MP5

ましーねんぴすとーれふゅんふ

H&Kの銃といったらこいつ。そしてサブマシンガンといったらこいつ。

概要

MP5(Maschinenpistole5の略、直訳すると5号機関拳銃)とは、ドイツの銃器メーカーであるヘッケラー&コッホH&K)社が製造しているサブマシンガン短機関銃)。

1960年代に、H&K_G3自動小銃のバリエーションHK54として開発され、西ドイツ軍のトライアルでUZIに敗れた。

1966年にドイツ連邦国境警備隊に制式採用されMP5の名称が与えられたが、高価だったことや、高精度ゆえ他のサブマシンガンと比して耐久性が低かった事から、過剰性能と揶揄され、あまり注目されなかった。

そのため、採用は西ドイツ国内の部隊が中心となり 輸出は低調だった。

しかし、1977年ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件と、1980年英イラン大使館占拠事件で評価は一変する。

ハイジャック事件では、ドイツ特殊部隊GSG-9が制圧の際MP5を用い、テロリスト3名を射殺、1名を逮捕する一方で、人質全員をわずか5分で救出するという大戦果をあげた。また、続く大使館占拠事件でもイギリスSASが制圧に使用し、(犯人に人質を1名射殺されたが)犯人5名を射殺し、人質となっていた26人を解放してのけた。

これにより、MP5は「特殊部隊御用達短機関銃」として一躍その名を轟かせる事になり、「特殊部隊といえばMP5」というイメージを定着させた。

その後、シュタイヤー社のステアーTMPなどのMP5の座を狙った高性能サブマシンガンは幾つか登場したものの、開発から50年ほど経った現在までその悉くの台頭を許していない。


数多くのモデルがある故に様々なパーツがあり、それらを組み合わせることで理想のモデルを完成させることが可能となっている。

通常の購入ではベースとなるモデル+オプションパーツという形態となるが、ある程度の量の注文をした場合、管理用に固有の名称が付けられ、オリジナルモデルとして余剰部品が無い状態で購入が可能となる。

MP5Fはこれにより生まれたモデルである。


基本データ

全長550mm
銃身長225mm
重量3,080g
口径9mm
装弾数30発

シリーズ

主なバリエーション(9mm×19弾モデル)

HK54全てはここから始まった。
MP5A1HK54の改良モデル。
MP5A2A1のストックを固定化したもの
MP5A3A3の改良モデル
MP5A4A2の改良モデル
MP5A5A4のストックを可動式にしたもの
MP5FA5のフランス向けモデル。 日本警察が採用したモデルはFとほぼ同仕様
MP5SD銃身とサプレッサーが一体型したモデル

主なバリエーション(MP5Kシリーズ)

MP5KのKとは、ドイツ語で短いを意味する「Kruz」からきている。

MP5KMP5Kシリーズの基本モデル。銃床の替わりにスリングスイベルの付いた底板が装着されている。
MP5KA1照準器を単純な門星型にして極限までコンパクト化したモデル。
MP5KA4点射機構を追加した4モードのセレクターを装備した新型ロアフレームモデル。
MP5KA5KA4の簡易照準器モデル。
MP5Kコッファーアタッシュケース偽装型。そのまま撃てるものと外装が排除されるものがある。
MP5KPDWPDW(個人防衛用装備)として開発されたモデル。 折りたたみストック付
PK3パキスタンのPOFが再設計したモデル。ストックが伸縮ストックになってる

主なバリエーション(HK94シリーズ)

MP5からフルオート機能を排除しセミオート仕様としたモデル

HK94MP5の民間向けモデル 法的に「ピストルカービン」(銃身を延長して銃床を装着した拳銃)扱いとするため銃身が伸ばされている。
HK94K比較的銃規制の緩い国向けのモデルで、銃身がMP5のそれと同じになっている。
MP5SFHK94の公的機関向けモデル。 SFはSingle Fireの略で、主にFBISIT等のフルオート射撃が禁じられている機関が使用する。
SP89MP5Kの民間向けモデル。 こちらもセミオート仕様のみで、法的に拳銃扱いとするためバーティカル・フォアグリップが無い。

その他

MP5/1010mmAuto弾使用。弾のセールスが成功しなかったこともあって2000年に製造終了
MP5/40.40S&W弾使用。UMP40の開発もあり、2000年に製造終了

使用状況

世界各国の軍隊・警察で使用されている他、日本でも警察の特殊班SATが採用している。ドラマや映画では特殊部隊が持つ銃としてM4カービンと共に多い。

よく耐久性が低いと言われているが、これは他のオープンボルトのサブマシンガンと比較した場合であり、実際は軍用アサルトライフルと同等の耐久性がある。

また、精密故に汚れに弱いとされているが、内部はほぼG3と同じであり、G3が汚れに弱いという話は特にないため、銃の精密さからくるただの印象論の可能性がある。

ただし、ガス圧を使用せず、直接反動を利用するローラロッキングシステムは弾薬の反動が違えば部品を変更する必要があり、MP5も弾薬を変えるたびにボルト周りを分解整備する必要がある。(ガス圧駆動ではある程度のガス圧の違いであれば調整弁などを設けて動作できる)

しかし、それらを補ってお釣りがくるくらいの性能の高さを持ってるのも事実。

故に短期間で決着を付けることが多い特殊部隊には特に寵愛される。


ちなみに・・・

その知名度の高さから、数々の映画・マンガ・ゲームなどに登場しているMP5。

しかし、その構造上アメリカの法律で販売が規制されているため、民間人が購入する事は不可能となっている。

またHK94シリーズも、初期型はロアフレームの交換が可能で、ロアフレームをフルオート機能付に交換する事でフルオート射撃を可能にしたが

この改造もアメリカの法律で規制されているため、現在はロアフレームが交換できないように設計が変更されている。

(この改造は、専門の資格を持ったガンスミスが行っても罪に問われる)

そのため.22口径でMP5に似た外観のGSG-5というライフルを民間人の皆さんにおすすめする。

社外オプションによって見た目のみ変えることが可能であり、ロアフレームはバーストやフルオートの刻印がされ(もちろんバースト射撃等は不可能)、バレルはダミーサプレッサーカバーによって隠すことでサプレッサー付のMP5風に変えることが出来る。


MP5に限らずG3ファミリーを使用する際、コッキングハンドルをロック位置で固定した状態でマガジンを交換し、コッキングハンドルを叩くようにしてロックを解除するシーンが映画で観られるが、映画オリジナルの演出と思われる事があるが実物でも同様の事が行なわれている。(HKスラップ)

マガジンを交換する際に初弾がボルトキャリアに当ることでローラーロック機構の破損が起きてしまう事があるが、G3ファミリーにはMP5/10等の一部機種を除いてボルト開放のためのボルトストップ機構がないためコッキングハンドルをロックすることでボルトストップとしている。


現在

精度が高く、また多くの国で採用されて安価になったMP5だったが、

現在はボディーアーマーの性能向上や普及により9mm弾では威力不足となってしまった。


また9mm拳銃弾を使うので射程距離も短く、

相手がライフルを使っていた場合などは射程外から一方的に撃たれる事もあった。


そのため、威力が高いM4カービン等に置き換えたところもでてきた。

より威力があり、なおかつ9mm弾のように副次被害を抑えられる弾薬の開発が求められている。

だが理想的な弾薬の開発や、また既存の弾薬からの入れ替えには長い期間が必要であり、

適した場所で使えば十分すぎることから今後もしばらくMP5が主力を務める事にはかわり無さそうである。


関連イラスト

SASセンシティブな作品

Seniyaサブマシンガン


関連タグ

サブマシンガン H&K B&T

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