トカゲと名がつくが、実際はトカゲよりも遥かに起源の古い爬虫類である。かつて数多くの種と幅広い生態的地位を占める一大グループだった「喙頭類」(かいとうるい)と呼ばれる爬虫類の唯一の生き残り。
脳の構造や移動方式は寧ろ両生類に似ており、心臓の作りは爬虫類の中で一番原始的である。
成体はオスで全長60㎝、体重1kgほど。メスはオスより小さく、オスの半分位の体重にしかならない。背中に並ぶ皮膚の棘が特徴的。オスには他の爬虫類のような目立つ外性器が無い為、ある程度成長した個体でないと性別を確認するのはかなり困難である。体色はオリーブグリーンから茶色や赤橙色まで変異があり、成長に伴っても変化する。
主に地上生の昆虫を食べるが、時には海鳥の雛や卵を捕食する事もある。
最大の特徴として、他の四足動物では失われた「顱頂眼」(ろちょうがん)または「頭頂眼」と言う「第三の目」を有する事で有名。顱頂眼には所謂「目」としての機能は殆ど無いが、日照時間などを感知し、体温調節に一役買っているとする説が有力である。