ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

電源を切っても内容の消えない不揮発性メモリの一種。一般的にはUSBメモリやコンパクトフラッシュ

SDカード、メモリスティックなどのメモリカードに用いられる。

概要

一つ一つの記憶素子が電荷を蓄えられるように作られた特殊な電界効果トランジスタでできており、

電荷を蓄える・蓄えないという形で情報を記憶する。データを沢山入れるために電荷を蓄える量を

何段階かに分けることもある。この構造はEEPROMと同じであり、フラッシュメモリもEEPROMの

一種であるが、フラッシュメモリは書き込みや消去がEEPROMと違い、ある単位で一まとめになって

いる。蓄えられた電荷は残念ながらごく僅かずつ漏れてゆくので数十年以上たつと記憶内容が消えて

しまう。また、書き込み・消去時に(メモリICとしては)高電圧をかけるので、書き込みを繰り返して

ゆくと徐々に電荷を蓄えにくくなってしまい、最終的に寿命を迎えてしまう。しかし、一般的な

実用途には、差し支えないのでパソコンのBIOSプログラム用ROMからUSBメモリ、各種メモリカードに

いたるまで広く使用されている。ただし、書き換えを全く行わない(又は行ってはいけない)用途については

従来どおりマスクROMやワンタイムROMが使用される事が今でもよくある。(大量生産時のコストが

低く、動作中の意図しない動作による書き換えが行われないため)

ちなみに近年はフラッシュメモリより高速なFeRAMというメモリが開発されている。

余談

フラッシュメモリを使って高速なHDDとして使用するSSD(SolidStateDisk)というものがある。

HDDに比べると高速で、省電力、衝撃に強いという利点があるが、その反面、高価なのとアクセスするに遵い

素子の劣化・寿命によりトリミングという処理が加わりアクセス速度が落ちていき、最後にはアクセス

できなくなってしまう。そのため、ネットブックなどにはその利点からもってこいの用途であるが、逆に

サーバー用途にはその欠点から不向きである。

産業向け機器や公衆端末の様に機械的に動作する部分を減らしつつ高速アクセスしたいけど、データ

アクセスによって寿命が短くなっては困るという欲張りな用途にはOS本体を仮想ROMデータ化して

頻繁にアクセスするシステムデータを別の記憶媒体などに書き込めるように専用のソフトでOSを

カスタマイズしてSSDに格納するという方法を使い、SSDへのアクセスをできる限り無くしてSSDの

寿命を長くして使用する例がある。例→ROM-Win(どちらかいうと個人よりも法人向けのサイト)

関連記事