唄う死神、新たな昇天(ヘヴン)
概要
正式タイトルは『究極のダミーヘッド官能ソング SEVENTH HEAVEN』。通称「セブンス」「セブヘブ」。
各キャラクターのCDにはシチュエーションドラマの他に、ダミーヘッドマイクで収録された「ダミーヘッド官能ソング」が収録されている。
他に同一世界観でキャラクターを一新した『THANATOS NiGHT』シリーズがある。
ストーリー
あらすじ
街の外れにひっそりと佇む柊館にはある噂があった。曰く、そこには美しい七人の執事が住んでいるが、肝心の主は不在。そして館を訪れた者は二度と戻ってこない――。
そんな不吉な場所に「貴女」が訪れた理由は、偏に人生に絶望して死に場所を捜していたから。
そのまま柊館に足を踏み入れた貴女は、噂にあった執事達と出会う。彼らは自身を【SEVENTH HEAVEN】と名乗ることを許された、歌声で魂をあの世へ送る力を持った死神だった。
用語
死神
「死にたい」と思っている者にしか見えない、死者の魂を奪う存在。体温を始めとした味覚などの五感、痛覚が無い。
SEVENTH HEAVEN
本来魂を奪うことしかできない死神の中でも、死者を昇天させる歌声を持つ者だけが名乗る事ができる。
【SEVENTH HEAVEN】の歌を聴けば死の苦しみ以上の快楽と共にあの世に逝けるが、逆に歌を聴かなければ、死亡時の痛みを伴ったまま現世で彷徨い続ける亡者と化してしまう。
登場人物
996歳。「完全無敗(パーフェクト)な冷酷王子」。飛び降り自殺しようとした「貴女」と出会う。
紅茶に砂糖を大量に投入する大の甘党で、且つ猫舌持ち。口調は高圧的だが他の【SEVENTH HEAVEN】がついた嘘に騙されたり、何かとムキになったりと子供っぽい。
919歳。「愛に飢えた、病みの嘲笑(わらい)」。服毒自殺しようとした「貴女」と出会う。
人懐っこく基本はほのぼのとしているが、時々笑顔で爆弾を投下する。死を運ぶことしかできない自分を嫌っており、『死』に強い関心を持っている。
919歳。「呼び覚まされた、甘酸っぱい思い出(キヲク)」。入水自殺しようとした「貴女」と出会う。
「貴女」の幼馴染みで、己が死神であることを隠しながら過ごす内に愛情を持ってしまう。面倒見がよく、「貴女」が死ぬ運命を悲しんでいる。
1535歳。「闇に堕ちた猟奇(イカ)れた狂気」。焼身自殺しようとした「貴女」と出会う。
執事らしく「貴女」にも物腰柔らかく振舞い、芸術に興味があり部屋に大量の人形を飾っている。愛情深く大切にしてくれるが、想うあまりに狂気的な思考を持つ。
1304歳。「この男、危険すぎる破壊衝動(バイオレンス)」。手首を切って自殺しようとした「貴女」と出会う。
人の物を破壊したり勝手に改造したりする傍若無人な性格。言動は乱暴だが、彷徨う魂をこっそりと口笛で救う優しい一面も。
1458歳。「無慈悲なる氷の調教(オシエ)」。首吊り自殺しようとした「貴女」と出会う。
従順な者や素直な者には相応に接して気遣いを見せる。カナデを筆頭に他の【SEVENTH HEAVEN】の好き勝手な行動に振り回される苦労人。
1612歳。「謎に包まれた怠惰な王(キング)」。百合の花に囲まれて自殺しようとした「貴女」と出会う。
柊館の主で、他の【SEVENTH HEAVEN】が逆らえない唯一の存在。退屈を持て余しており悪戯好きで、使役する烏を用いて周囲を翻弄する。