ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

日丸屋秀和による日本漫画作品。

ジャンプSQ.2013年9月号より連載開始。2014年8月号で連載終了。単行本は全2巻。

料理漫画かと思いきやSF要素もある作品となった。

話数単位は「第○號」。副題には必ず“鬼さん!”が入る。

ストーリー

横浜の高校に通う「るく」は生まれつき髪が白いこと以外、いたって普通の女の子

…と思っていたが、ある日両親から、祖父の謎の失踪と実は自分が高性能時空探査アンドロイドタイムマシンのようなもの)であることを告げられる。

更に色んな組織や企業等の悪い奴らに狙われているため、早くこの場から離れなければならなくなるのだった。

両親と思っていた2人に説得されてタイムスリップをして製作者の祖父を探すことになった。

タイムスリップしてきた時代と場所は大正十四年の横浜・櫻木町。しかも空から降ってきた彼女を偶然受け止めたのは武者甲冑の大男─────“鬼さん”

斯くして、るくは「花楽里食堂で会おう!!」という祖父の置手紙を元に、大正時代で失踪中の“おじいちゃん”を探すため「花楽里食堂」へと赴くのであった。

登場人物

現代

るくが暮らしている時代。日本、神奈川の横浜が舞台。

  • 港町るく

この物語の主人公である女の子。小さい頃から食べることが大好きで、チャームポイントは白髪。

高校生になったある日、自分が実は『高性能時空探査型アンドロイド』であったという事実と彼女の祖父である丸亀博士が大正時代に失踪している現状を両親から告げられ、同時に るくを狙っているという悪い組織に居場所がバレた事が判明する。

更には組織からの生刺客まで見せられたことで至急避難する仕儀と相成り、置き手紙を残した失踪中の祖父“丸亀博士”と合流するために大正時代へとタイムスリップする。

実に表情豊かな普通の子だが、アンドロイドである事を知って以降はその機能もしばしば活用しながら「花楽里食堂」にて住み込みで給仕(という名のただ働き)として働いている。

  • おじいちゃん

るくの祖父を演じていた彼女の製作者であり、稀代の科学者・発明家『丸亀博士』。自称『横浜のグルメ王』。現在はどういった経緯か、なんと大正時代に失踪中。

どうやらかなりぶっ飛んだお茶目な性格らしく、「ちょっくら宇宙の神秘解明しちゃうぞ!」ってな感じで本当に宇宙の法則に影響する発明を成してしまったとのこと。

  • お母さん

るくの母親・・・・と思われていた女性。しかしその正体は丸亀博士の部下の1人で、本名は雪町さん。

気が強くてさばさばとした女性。知的な美人で、何でも熟すしっかり者。

るくを実の娘のように想っており、るくを心配ながらも大正時代へ送り出した。

  • お父さん

るくの父親・・・・と思われていた男性。その正体は丸亀博士の部下の1人で、本名は栄さん。

おっとりとした性格であり、よく雪町さんにぐいぐい引っ張られている。

るくを実の娘のように可愛がっており、大正時代へのタイムスリップ時には心配で泣く泣く送り出した。

大正時代

るくがタイムスリップしてきた横浜。しかし歴史上の大正時代とはかなり違うところが・・・!?

  • 鬼さん

本作におけるもう一人の主人公。武者甲冑の姿をした大男。櫻木町にある「花楽里食堂」の凄腕料理人であり、仲間内からは“鬼さん”と呼ばれている。

基本的に威圧的ながらも明るくコミカルな人物。奇行も目立ち、怖めず臆せず周りに気を遣わぬ言動と行動はある意味で実に豪胆

タイムスリップして空から降ってきた るく を偶然受け止めるも、彼女を本気で天女と勘違いして店に連れ帰る。

武者甲冑の姿は絡繰筋症によるもので、このため「瓦斯兵」と呼ばれる人々の一人。町人の多くからは“櫻木町の鬼”と呼ばれ怖がられている。出身は岐阜陣・下羹却(ぎふじん・しもかんごう)。

  • かるた

鬼さんの実弟で、「花楽里食堂」の料理人。

料理の腕は半人前で、まだまだ当たり外れが大きい。奇行の目立つ兄のツッコミ役であり、るくが来てからはお転婆な彼女のストッパーにもなっている常識人不器用だが真面目お人好しな青年。

十年前の「天狗礫の日」、幼かった彼は光に当たりそうになるも兄に助けられた。しかし僅かに光を受け、右腕からは次第に絡繰筋症が進行している。

出身は岐阜陣・下羹却。

用語

  • 高性能時空探査アンドロイド

るくのことで、丸亀博士が開発した超高性能なアンドロイド。

時空探査というだけあり、タイムスリップで様々な時代に行くことが出来る。

ちなみに、頭にあるリボンは飾りではなく、これがスイッチになっている。

  • 横濱(よこはま)

本作の大正時代における、日本国の割と新しい国際港。外国料理店が多い。本作の主な舞台である。

  • 花楽里食堂

櫻木町にある新しく開店したばかりの食堂。瓦斯兵達のたまり場であり、夜になると店内は僅かに賑やかである。

しかし、経営の方はイマイチらしく、下手したら るくがタイムスリップしてきた日から数えて来月には無くなるかもしれないというほど。オーナー兼調理人は鬼さんとカルタ。

  • 瓦斯兵(がすへい)

身体がカラクリみたいになってしまった人々の総称。

機械化性疫病である通称『機操筋廠』の患者であり、刺繍のような模様が浮き出た部分から機械化が進んでしまう。中には元が人間だったとは思えないような形・大きさの者もいる。

人生を良い意味でも悪い意味でも大きく変えられてしまった者達で、特徴である丈夫な身体で仕事を精力的に行ったり、逆に周囲からの差別に晒され苦悩する人も。

  • 天狗礫の日

災厄をもたらす星が降る、一夜の祟り。空から降ってくる無数の光に触れた者は、機操筋廠にかかってしまう。鬼さんや かるたがこれにかかってしまったのは十年前の夜である。

関連記事