概要
武装輸送団「無敵運送」のリーダー、アッシュ・キングの搭乗するモビルスーツ。
「ミキシングビルド」と呼ばれる複数の機体のパーツをつなぎ合わせてレストアされた機体であり、「アンカー(碇)」の名が示す通り、頭部にはそれを思わせる形状のヒート・カッターが装着されている。
ミキシングビルドは複数の異なる設計思想の機体のパーツを組み合わせて構成される為、機体バランスが劣悪な機体も少なからず存在するが、アンカーは名工と呼ばれたオズ・フランクの手によってレストアされた為、バランスは良い。
ベースとなった機体がわからない程に機体に手が加えられているが、全高約18mという機体サイズもあり、コスモ・バビロニア戦争以前の機体が根底にあると目されている。
X字に配されたプロペラント・タンクやツインアイ、頭部放熱機構など、クロスボーン・ガンダムを思わせるパーツ構成が見られるが、パイロットであるアッシュ曰く「全くの偶然」であるとされている。
コックピットは全天周モニターを採用しているが、技術力の低下によるメンテナンス不全もあって普段は後付けされたモニターに機外の映像を映し出している。ただし、全天周モニター自体は完全に死んではおらず、戦闘で必要になった際にモニターを点灯する事が可能。
また、宇宙世紀168年代に希少価値の高いビーム兵装を装備している機体でもある。
武装
ヒート・カッター
頭部に搭載されたカッター。
戦闘では頭突き攻撃に用いられる他、敵に頭部を掴まれた際には高速回転させる事で難を逃れる事も出来る。
普段は縦に配置されているが、回転と共にV字に回転し、ガンダム然としたシルエットを形作る。
パイルバンカー
脚部に内蔵された炸薬式打突杭。蹴撃と同時に繰り出す事で、杭の貫通力が付与される。
使用時には脛部カバーが展開し、炸薬の排莢が行われる。リロードまでの時間が短く、連続した蹴りを繰り出す事も可能。
ビーム・サーベル
宇宙世紀168年代に於いて、メンテナンスの難しさから希少価値の高いビーム兵装。
普段はマシンガンとアックスを組み合わせた複合兵装として機能する。
ビーム・サーベルは標準的なそれと比較して幅広のビームを放出するが、稼働時間は12秒と短い。
マシンガンは機体本体と給弾ベルトで接続されており、またマニピュレータから離した状態でも発射可能。この特徴を利用し、アッシュはこれを投擲し、その後マシンガンを遠隔発射して振り回す事で乱戦に対応して見せている。