- メソポタミアのジッグラト
- 電脳戦機バーチャロンシリーズに登場するボス機体。
- コミックヴァルキリー連載のMISS BLACKによる漫画作品『Ziggurat(ジグラット)』。
メソポタミアのジッグラト
概要
メソポタミア地方周辺の都市に建てられた、周囲よりも高い基壇と階段状の構造を持つ建造物であり、その名前はアッカド語で「頂上」「高きこと」を意味するとされ、日本語では一般的に聖塔と訳されている。
ウル第3王朝(BC2112〜BC2004)より前にはジッグラトという名称が用いられた例はないが、ウルクにあるアヌの聖域のように周囲よりも高い基壇を持つ宗教建造物は古くから多く存在した。
当時の資料には機能や外見に関して記された物はないとされるなど謎の多い建築物であるが、現代では周囲よりも高い基壇を持つ、神を祀るための建造物と定義されており、該当する遺跡の数は31とも16ともされる。
現在ジッグラトというと想像される階段ピラミッド状の姿は、ウル第3王朝創始者ウルナンム王(BC2112~2095年頃)がニップルやウルク、エリドゥにあった神域を作り変えた際に確立したとされ、この様式は古バビロニア時代(BC2004~1595年頃)以降に各地に広まっていった。
ジッグラトにはそれぞれに固有の名称があり、中でもウル第3王朝創始者ウルナンム王により、月神ナンナのために作られたエ・テメン・ニグルや、バビロニア王国の首都バビロンに存在したマルドゥク神のジッグラト、エ・テメン・アン・キが有名で、特にエ・テメン・アン・キは旧約聖書にでてくるバベルの塔のモデルになったとさえ言われている。
またアッシリアやエラム王国においても、メソポタミアのそれを模倣したジッグラトが建造されており、特にチョガー・ザンビール遺跡にある、エラム王ウンタシュ・ナピリシャ(BC1275~1240年頃)が新都アール・ウンタシュ造営とともに建設したジッグラトは、現存する中で最大の底面積を誇っている。
ジッグラトの特徴例
ウルのエ・テメン・ニグル
・基底部は62.5x43mの長方形。
・頂点に神殿を戴いた3段構造で、高さは約21m。
・本体は日干しレンガを積み上げて核とし、外側2m程を焼成レンガで覆っている。
・最上部に続く階段は、基底部の外に突き出している。
チョガー・ザンビールのジッグラト
・基底部は105.2m四方の正方形。
・最上部に続く階段は全て、基底部の平面内部に収められおり、外部に突き出していない。
・2、3、4番目のテラスは全て地面から同心円状に作られている。
・レンガの目地に、アスファルトや椰子や葦などで作ったマットを挟んでいない。
重機動要塞ジグラット
4基のV.コンバータを搭載した重機動要塞とよばれる巨大兵器であり、2つの形態を持つ。別名『処刑戦機』。