さわしおとは、施川ユウキの漫画『バーナード嬢曰く。』の登場人物、町田さわ子(ド嬢)と神林しおりの百合カップリング。
概要
『バーナード嬢曰く。』の事実上の主人公コンビである2人。
読書家ぶりたいが本を読むのは面倒なので読まない理由を探すさわ子に対し、ガチの読書家で重度のSFオタクの神林が怒りのツッコミを入れたり、逆に神林のオタクっぷりにさわ子がツッコミ返したりという、本をめぐるこの2人の漫才が『バーナード嬢曰く。』という作品の基本的な展開なので、自然とこの2人は作中でほとんど常に一緒にいる(少なくとも神林が登場するときはさわ子も一緒に登場するのが常)。
序盤こそさわ子の言動に読書家として怒りの鉄拳を振るっていた神林だったが、親しくなるにつれてさわ子の読書家としての純粋さに不意打ちで感動したり、自身のオタクっぷりを突っ込まれて赤面したりといったやりとりが増えていき、2巻から神林のツンデレっぷりが加速。百合漫画のようなエピソードも多くなる。
ちなみにさわ子の方も神林の影響で、巻が進むごとに次第に読書量が増えていき、最新の3巻あたりではわりと普通に本好きと言っていいぐらいには本を読むようになっている。
神林のさわ子に対するツンデレ集(2巻)
「……似たようなこと たまにしてしまうから 非難できない」(14冊目・2巻15ページ)
さわ子の読書家ポーズ発言に神林が突っ込めなかった初の場面。このあたりから神林がデレ始める。
「……しょうがないな 貸す用にしてもう一冊買うか」(19冊目・2巻50ページ)
貸した本を開いたまま寝るさわ子が、寝言で「この本面白い」と言ったことに対して。嬉しそう。
「しおりのこと考えるの好きなんだー」「!?」(21冊目、2巻58ページ)
本に栞を挟むシチュエーションについての話の中で、自分のことを言われたような気分になって赤面する神林。尊い。
「見栄とか関係なく 好きなモノを純粋に好きって言えるのは 素晴らしいな…」(21冊目、2巻62ページ)
さまぁ~ずの本の面白さを熱心に語るさわ子に対し、その純粋さに感動する神林。尊い。
「神林って…」「えっ」「表紙が黒い本 オシャレだって思ってるよね?」(22冊目、2巻65ページ)
さわ子に自分でも意識していなかった嗜好を指摘され恥ずかしさに身悶えする神林。尊い。
「きっと子供の頃読んだってことにするつもりなんだろうな 懐かし話に入っていくために… 涙ぐましい…」「全然違うよ!!」(23冊目、2巻77ページ)
乱歩の少年探偵団を読むさわ子に対して。気付けばさわ子のスタンスに無意識に理解を示しつつある神林である。尊い。
24冊目【往復書簡】(2巻82~84ページ)
さわ子から往復書簡をやりたいと言われ、さわ子宛ての手紙を書く神林。神林のさわ子に対する素直な気持ちが吐露される悶絶ものの神エピソード。「好きです」と書いて慌ててそれを消して「どちらかと言えば好ましく思います」と書き直す神林はあまりにも尊い。
26冊目【一人旅】(2巻93~98ページ)
新幹線の中で読書に耽ろうと思ったところにさわ子から電話が掛かってくる神林。さわ子の「よく怒ってるから」という言葉に対して気にした風に「…私 そんなに怒ってるかな…?」と返す神林、そしてその後の展開まで尊さしかない神エピソード。
「…この表紙の女の子 神林でもいいよね!」「は!? な な 何それ!?」(27冊目、2巻106ページ)
『サンリオSF文庫総解説』の表紙ネタ。照れまくる神林が尊い。
28冊目【廃棄本】(2巻109~114ページ)
さわしお展開は後半。捨ててあった貴重な本を拾ってプレゼントしてきたさわ子に対し、神林はちょうどその時読み終えた本をお返しに渡そうとするが……。渡そうとした本のタイトルが意味深に受け取られないかと悶々とする神林があまりにも尊い。
30冊目【ぽむ】(2巻126ページ)
昔書いた小説をさわ子から読みたいと言われ赤面する神林と、その頭を撫でるさわ子。尊い。
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