バーナード嬢曰く。
ばーなーどじょういわく
登場人物の「遠藤」の投稿作品を探す際はアンド検索を推奨。
施川ユウキの漫画作品。月刊ComicREXにて連載中。単行本既刊6巻(2021年12月20日現在)。
自称「バーナード嬢」こと町田さわ子と学校の図書室に集まる常連たちが小規模なビブリオバトルとも言えない書評漫才(本に関し一家言ある人しか出ないため、ボケとツッコミが入れ替わる変則漫才の形をとる)を繰り広げる。なおガチでビブリオバトルやった場合、なかなかうまくいかないという描写がある。雑誌では「名著絶賛ギャグ」と紹介される。
SFがどうのとか(「ユービック」はなぜあらすじでネタばらしするのか!とか、書店の店員が早川の文庫のサイズについてなんとか言うとか)ばんばん出るので、早川書房が便乗し、一時期「SFが読みたい!」に2016年版から出張し、劇中登場する作品にこのキャラクターの帯が付けられる企画や『SFマガジン』2016年12月号の、「AR/VRについて」特集でキャラクターが表紙を飾り、作品が紹介され、1ページほど漫画が掲載され、その企画中で神林長平の方が「(町田さわ子の方が)自分に似ている」という文章を寄せ、執筆当時掲載されていた本に関するネタと思しきものをやっている。
また、夏目漱石に関する本『漱石漫談』でも登場している。
自称「バーナード嬢」。賢そうに振る舞っているだけで実はアホの子。
愛読書は「使ってみたい世界の名言集」。
- 遠藤
下の名前は不明。主にさわ子に対するツッコミ役。若干空気が読めない。
さわ子に会うためだけに図書室に通っている。彼女のことを(「バーナード嬢」が長すぎるため)「ド嬢」と呼ぶことにしている。
ひと昔(この辺は恣意的)前に流行った本を古本や図書室で読み「やっぱり大したことなかった」と思うのが趣味。そのために現行の流行の本をあえてスルーするという複雑な性癖がある。一方で「恋空」を読んでマジ泣きしたりとメランコリックな側面を持つ。
電子書籍に興味を持ったさわ子に図書室に残るよう説得する様子が必死。
硬派なハードSF・数学書・推理小説のみならず、話題作も嗜む本の虫。
図書委員。身長の低い眼鏡っ娘。
「シャーロック・ホームズ」シリーズを愛読し、ホームズ関係になると暴走する。
2016年10月よりテレビアニメ化。1話につき5分のいわゆる「5分アニメ」。全12話。
原作者曰く「キャラデザは原作よりかわいくして欲しい」との事。
オーディオコメンタリーによると、遠藤の下の名前についてスタッフが作者に聞いたところ「遠藤は、遠藤です」と言ったそうである。
スタッフ
- 原作 - 施川ユウキ・一迅社
- 監督 - ひらさわひさよし
- キャラクター原案 - なつのはむと
- キャラクターデザイン - ゴンタ
- シナリオ - 内堀優一
- 音楽製作 - 株式会社 幻影
- 音楽プロデューサー - 前田義和
- 音響監督 - 大室正勝
- 制作プロダクション - ドリームクリエイション
- アニメーション制作 - Creators in Pack
- 音響制作 - ダックスプロダクション
エピソード一覧
カウントは「~冊目」
第1話「バーナード嬢、曰く」
「世界の中心で愛を叫んだけもの」:ハーラン・エリスン(SF小説。一応、某庵野監督のアニメのタイトルに言及もあり)
「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」:アヴラム・デイヴィッドスン(短篇集『どんがらがん』収録の単話)
「あるいは酒でいっぱいの海」:筒井康隆短編集タイトル
第2話「図書室」
シャーロック・ホームズシリーズ:アーサーコナンドイル(『最後の冒険』ほか)
「万物理論」:グレッグ・イーガン
「スターメイカー」:オラフ・ステープルドン(SF小説)(SF素人に読ませる際の「ものすごく難しい本をいきなり読ます」というジョーク。なお神林が読んでいる描写がある。ちなみにこの学校の図書館にあるやつは2004年復刻版)
「周ロック・ホームズ」:志茂田景樹(周富徳の探偵事件簿?)
第3話「村上春樹とかSFとか」 - 村上春樹作品群
「シャーロック・ホームズの宇宙戦争」N・ウェルマン
第4話「POP」
「銃・病原菌・鉄」:ジャレド・ダイアモンド(世界史)
「カフカの生涯」:フランツ・カフカ伝記
「星を継ぐもの」:SF小説
なお劇中に「夏への扉」がちょっと出てくる
第5話「三大奇書」
「ドグラ・マグラ」:夢野久作(掲載誌が角川から引っ越しした割に出てるのは角川版)
「失われた時を求めて」:マルセル・プルースト
「さまぁ~ずの悲しいダジャレ」:さまぁ~ず
第6話「雨宿り」
「火星の人」:アンディ・ウィアー
「カラマーゾフの妹」:高野史緒
第7話「古本屋」
「ハイ・ライズ」:JGバラード
岩波文庫(大昔のカバーがなかったもの)
第8話「フェルマーの最終定理」
「フェルマーの最終定理」:サイモン・シン
「ユービック」:フィリップ・K・ディック
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」:山田真哉
「チーズはどこへ消えた?」:スペンサー・ジョンソン
「夏への扉」ロバート・A・ハインライン (某タイムスリップ映画に関しては言及がそこそこ)
新潮文庫の装丁
第9話「バス停」
「雪国」:川端康成
「氷」:アンナ・カヴァン
第10話「町田さわ子のいない日」
尾崎放哉の自由律俳句
「こころ」:夏目漱石
第11話「往復書簡」
「イ〇ライザー(「ナメてた相手が実はキラーマシンだった系映画」と表現、但し「「老人と海」に関する台詞を言う人」は映画の吹き替えで声当ててた人が起用された)
「競売ナンバー49の叫び」:トマス・ピンチョン
第12話「ひとり旅」
「カッシアの物語」:アリー・コンディ
「怒りの葡萄」:ジョン・スタインベック
「穏やかにその夜に身を任せるな」:ディラン・トマス
「インター〇テラー」(「クリストファー・ノーラン」 と表現)
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すべて見る天の光は全て――。
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