シミュレーションRPG『タクティクスオウガ』の登場人物。主人公デニム・パウエルの幼馴染。母は既に亡く、父も暗黒騎士団による港町ゴリアテ襲撃の際に死亡している。生前の父は飲んだくれであり、フィラーハ教の神父という認められた立場の父親（と美人な姉）を持つデニムに対して友情だけでなく屈折した感情も抱いている。町民の仇を討つためデニムとともにウォルスタ解放軍を名乗り、港に現れた暗黒騎士ランスロットの一団（実際には誤情報で、同名の聖騎士ランスロットであった）を襲撃し、物語が始まる。一章終盤、デニムが「ウォルスタ人の決起を促すためにバルマムッサの収容所に囚われているウォルスタ人を虐殺しろ（要するにマッチポンプ）」と要求されたときの受け答えによってまったく異なる表情を見せる、マルチタレント振りを発揮する。
性格
- 「わかっています（虐殺に加担）」を選んだ場合
もう一方のルートのデニムと同様「罪もない人々を殺して真の革命なんかおこせるもんかッ！」と主張しウォルスタ解放軍を離反する。その後は独自にネオ・ウォルスタ解放同盟を組織して虐殺の真実をガルガスタン陣営に流布した。一度は同組織に属するアロセールの暴走によってデニムと剣を交えるが、その後アルモリカ城でデニムが騎士レオナールに
スケープゴートとして殺されそうになった際に駆けつけ、和解する。
その後は解放軍に合流し別働隊としてガルガスタン軍と戦い、3章後半で仲間として加入する。このときのクラス：ウォリアーは力とスピードを兼ね備えた強力な戦士系クラスで、二刀流や簡単な魔法の行使も可能など、Vice（副）の名に恥じない活躍を見せる。余談だが離反した際のヴァイスのアラインメントはL（秩序）で、同様に離反したデニムがC（混沌、自由）に傾いたのとは異なる。これは、デニムが離反後しばらく解放軍の追っ手から逃げていただけだったのに対し、離反後に直ちに組織を結成したことの現れであろう。
- 「馬鹿なことはやめるんだッ！（虐殺を拒否）」
デニムに代わり「戦う意思の無いヤツなんか死人と同じじゃねえか」と言って、虐殺に加担する。その後はウォルスタ解放軍の遊撃隊として活動、2章ではデニムを罠にかけ衝突する。また、その後デニムが解放軍に復帰するかどうかによってやはり異なる運命をたどる。
デニムが解放軍への復帰を断った場合ヴァイスは解放軍に残るものの、後にバクラムの元首ブランタと共謀してロンウェー公爵（解放軍指導者）と暗黒騎士ランスロットの暗殺を試みるがランスロットの殺害に失敗、ブランタに全ての責任を押し付けられ処刑される。
デニムが解放軍に復帰した場合ヴァイスは解放軍を離反し逃亡、賞金をかけられるがその後「人を道具のように使いやがって、用済みになったらゴミ箱行きか？」と言ってロンウェー公爵を殺害し、カチュアへの想いを言い残して自害する。
虐殺に加担したデニムが現実主義を主張した結果Lとなるのに対し、こちらのヴァイスはCである。これは、上記のようにデニムへの対抗心のみによって行動するようになった結果と思われる。
『運命の輪』変更点
PSP版『運命の輪』では、以下の点が変更・追加されている。
- 苗字の綴りが「ボゼック」に変更になっている。
- （Cルート）固有クラス「アサシン」で登場する。
- （Cルート）絞首刑の後、固有クラス「吊られた男」となって再び出番がある。
- （Lルート）固有クラスが「ウォリアー」から「レンジャー」に変更。魔法は使えなくなったが、銃が装備できるようになったり稀少なスキルを取得できたりする。
