概要
『文豪とアルケミスト』に登場する芥川龍之介×太宰治のカップリング。
このタグを用いて投稿する場合、腐向けタグとの併用や、文アル【腐】など、住み分けタグの使用が望ましい。
公式サイトにある文豪紹介では、太宰の趣味嗜好の欄に「芥川龍之介との会話」と書かれている。
(※以下ゲーム回想・手紙・史実などのネタバレ注意)
ゲーム内において(ネタバレ注意)
音声
太宰の音声の、『図書館二』『司書室一』は芥川や芥川賞についてのもの。
回想
有碍書へ―2の『走れメロス』で、二人の回想が発生する。
内容は、内心、太宰に興味を示している芥川と、
憧れの人物が目の前に現れたことに感動し、いつもの自信満々な態度はどこへやら、な太宰との会話である。
太宰のことをこだわりの赤、という色で覚えていた芥川に、今ここで死んでもいいという気持ちを抱いている。
そんな太宰を見て、芥川は面白い子だと思っている。
ゲーム内で、回想発生対象となっている文豪両方の心の内を読める回想は、この回想だけである。つらい。
有碍書へ―4の『歯車』で、太宰と井伏の回想が発生する。
太宰が、「芥川大先生」とつぶやいているときに、井伏が話しかけてくるという内容。
太宰は、井伏と芥川は別次元の素晴らしさがあり、芥川は神聖不可侵の聖域であると語った。
井伏によると、太宰は今芥川の著作を読んでいるらしい。
双筆
芥川が太宰に、頼りにしているというもの。
短い掛け合いだが、破壊力は抜群。必聴。
キャラクターブック(ネタバレ注意)
「文豪とアルケミスト オフィシャルキャラクターブック」の質問コーナーで、
芥川が「太宰に慕われているけど彼ってどんな人?」という質問に答えたものが載っている。
太宰は「天才とはどんな人物のことだと思う?」という質問の回答に芥川を挙げ、「もし芥川賞がとれたらどうする?」という質問には、「芥川さん」と芥川を呼び、回答した。
太宰の関係のある文豪で、芥川が紹介されている。
インタビューでは、芥川と太宰についてが語られている部分がある。
史実
太宰は、芥川を心から尊敬しており、芥川の著書を学生時代から愛読していた。同じポーズで写真を撮ったり、芥川の名を書き連ねたノートが近年発見された。芥川の自殺を知った際、太宰は衝撃を受けたため、下宿にしばらく閉じこもっていたという。
太宰は芥川賞受賞を切望していた。ゲームでも芥川賞に関する太宰のセリフがある。
第1回芥川賞の候補として選ばれた太宰。受賞する気満々であったが、落選し、選考委員であった川端康成の「作者目下の生活に厭な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みあった」という選評を見て、「刺す。そうも思った。大悪党だと思った」と書いた。青空文庫(→リンク)で読むことができる。
そして第2回。選考委員だった佐藤春夫に「佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい」と書いた4メートルにもわたる手紙を巻紙に毛筆でしたため、送っている。
さらに第3回。太宰は再び「何卒私に与へて下さい」と川端へ手紙を出している。
この時の太宰は腹膜炎にかかっていたため、緩和のために打っていたパビナールの中毒になり、薬代などで借金をし、賞金のために芥川賞を切望したということであるが、芥川という敬愛する人物の名が付いているこの賞が欲しかったという理由でもあったと信じたい。結局太宰は、前に候補に挙がった作家や投票2票以下の作家は候補としないという条件により、候補にすら選ばれることはなかった。
太宰は志賀直哉に対して、「如是我聞」に「君について、うんざりしていることは、もう一つある。それは芥川の苦悩がまるで解っていないことである。」と書いた。こちらも、青空文庫(→リンク)で読むことができる。
最近、太宰が芥川龍之介という名を書き連ね、芥川らしき人物の似顔絵が多く描かれたノートが発見された。授業中も、太宰は芥川のことを考えていたということである。
(※不備などございましたら、加筆修正をよろしくお願いします。)