概要
呼吸・心拍・汗・重心の位置・筋肉の収縮などの相手選手の全てを見抜くことであらゆる動きを正確に先読みする「天帝の眼(エンペラーアイ)」を持つ。ディフェンスではどんな技や動きでも初期動作の時点でボールを奪い、オフェンスでは相手の重心が軸足にある瞬間に切り返すことで本来偶発的にしか発生しないアンクルブレイクを自在に引き起こすことができる。これにより、1on1では絶対的な優位性を持つ。
(青峰もIH予選で火神を転ばせていたが、あれは青峰の動きの速さによるものである)
後、高尾の持つホークアイ並の並外れた広い視野も兼ね揃えており、スクリーン等も全く通用しない。
擬似的「天帝の眼」
黒子が対洛山戦終盤で、ゾーンに入った赤司に対抗すべく、編み出した技術。
相手の動作を完璧に先読みする点では「天帝の眼」と同質だが、対象が仲間に限定されており、敵には使えない。黒子の並外れた観察眼と、今まで培ってきた仲間としての強固な信頼関係があって初めて使用可能になる。黒子はこれでゾーンに入った火神の動きを予知し、火神とは逆に動くことで赤司を止めた。
真の力
この見出しには単行本30巻のネタバレが含まれます。
実は、上記の能力は「天帝の眼」の真の能力ではない。上記の能力は一人称が「僕」の時のものであるが、「俺」の時は、上記の能力に加えて、もう一つ別の能力が使える。
その別の能力とは、敵だけでなく味方の位置や動きを完全に把握しつつ自身の並外れたバスケIQを生かし、本来は偶発的にしか出せない、受け取る側にとって修正を何もすることなく即座に次の動作に入れる完璧なパスを自在に操り、味方のポテンシャルを最大限に引き出し、全員を擬似的なゾーン状態にすることである(ゾーン状態で引き出せる力を100とするなら、これによって引き出せる力は90、しかし通常引き出せる力はせいぜい80ほど)。
擬似ゾーン状態付与以外は、一見すると地味な能力だが、分かる者には分かるようで、同じPGポジションの者達からは、「PGの理想形」と恐れられた。