概要
中学時代の赤司の一人称は「オレ」でチームメイトのことは名字で呼んでいた。
だが、高校一年生のWC開会式の際に、キセキの世代と再会した赤司の一人称は「僕」へと変化し、「キセキの世代」のことも下の名前を呼び捨てで呼ぶようになっていた。
更に、中学時代は両目が赤いが、現在は左目が黄色に近いオレンジ色のオッドアイになっている。
この変化がいつからなのか、どんな理由があるのか、ファンの間では様々な推測がされていた。
その真相と詳しい経緯は、赤司征十郎”「二人目」の赤司”の項を参照。
呼び方
公式では呼び分けなどされていないが、ファンの間では「俺司」「僕司」という一人称での呼び分けがされる場合がある。
ちなみに、見た目の変化では、両目が赤い状態が「俺司」、オッドアイ状態が「僕司」となっている。
顛末
この見出しには単行本30巻及びExtraGameのネタバレが含まれます。
対誠凛戦終盤で、仲間を見捨てて自分の力のみで勝利を手にすべく、ゾーンに入った赤司。その力で、火神や黒子をはじめ、誠凛を苦しめる。
が、しかし、火神のゾーンと黒子の擬似的「天帝の眼」の連携で攻略されてしまう。それが、僕司にとって初めての敗北であった。その直後から、完璧であった彼のプレーにほころびが生じ始める。
僕司には、威圧的で勝利のためには仲間すら切り捨てる冷酷な性格でありながら、勝利への執着心から形成されているため、一度でも敗北を喫すると自分の存在意義を保てなくなり、まともなプレーができなくなるほど脆いと言う弱点があったのだ。
その後も、キセキの世代筆頭と呼ばれる人物とは思えないプレーやミスを繰り返し、僕司と俺司は精神世界で問答を繰り広げていたが、仲間、いや配下であったチームメイトから手のひらを返され、監督からも交代を言い渡されようとしていたその時、黛から、「誰だお前」と発破をかけられたことで、俺司の人格が表に出る。これにより、「僕司」の人格は眠り、以降の赤司は「俺司」が表の人格となっている。
僕司は俺司の弱さであり、勝ち続ける重圧が歪んだ形で姿を現した姿である。僕司の勝利への終着は彼が生み出された背景にあり、勝ち続ける事は彼の人格の役割でもあった。僕司は消えず、交代しているだけなので何かあったら出て来る可能性も否めない。
EXTRAGAME(映画ではLASTGAME)にて
Jabberwockのキャプテン、ナッシュ・ゴールド・Jrの予備動作なしの高速パスを攻略するために天帝の眼が必要と判断した俺司によって交代。再び表に出てくる。前回の敗戦から学んでチームの勝利のために戦う事を決意しており、敵に対してはいつも通り威圧的だが、ガス欠になった黄瀬を労ったりする等仲間内に対しての言動は俺司と大差ないものになっている。
天帝の眼を発動しナッシュを攻略するが、ナッシュが真の切り札である天帝の眼の上位互換「魔王の眼」を解放したことで逆に圧倒されてしまう。
しかし誠凛戦の時と違って大きく動揺する事無く解決策を探し、ある結論に辿り着く。
それは「天帝の眼が魔王の眼に劣っているのではなく、そもそも不完全だったのではないか」ということ。赤司征十郎という存在が二人に分かれてしまったことで「究極のパス」と「天帝の眼」と能力も二分割されてしまったと推測した。
そして僕司は精神世界にて俺司に「自分が消えることで全てを元の人格である君に還す」と告げた。突然の別れに動揺する俺司だったが、僕司は「自分は元々生まれるはずのない存在」だと、そして「最後にみんなとプレイするという大きすぎる餞別までもらえた」と感謝し消滅。人格が統合されたことで真の天帝の眼を開眼させた赤司征十郎はナッシュの魔王の眼を攻略した。
関連イラスト
僕司&俺司