概要
ナナチと共に暮らす「成れ果て」。獣の形を崩した肉塊のような姿をしている。
元はナナチと同年代の少女だったが、六層の上昇負荷「人間性の喪失もしくは死」の「人間性の喪失」の方を浴びて人としての理性も姿も失ってしまった。
人間時の姿は回想などに登場し、単行本カラーイラストによれば、瞳と髪色は朱金色に近い色合い。
裏表紙にてナナチの夢として獣人化した容姿の姿を、5巻表紙の帯ではミーティ(&成れ果て化後)のカラーイラストを拝むことができる。
人物像と劇中での活躍
ナナチ同様、ボンドルドによってアビスに連れてこられた孤児の一人。
国外から連れてこられたらしく、他の子供達とは違って露出の多い恰好をしていた。
明るく活発な性格で、あまり社交的ではなかった当時のナナチに話しかけてその心を開いた存在。
ナナチのことを「相棒」と呼んで親しく接し、やがて、ナナチにも「オイラのたからもの」と形容されるまでに大切に思われるようになる。
だがそれもつかの間、ナナチと共に上昇負荷を克服する実験の被験体にされ、ナナチの分まで六層の呪いを浴びた結果、ナナチは獣人化、ミーティは生きたまま肉体が崩れる痛みを味わった末に理性を失った「成れ果て」と化した。その際、ナナチを守るために呪いに耐えようとしたが、自分が人間で無くなった時は魂が還るよう殺して欲しいと頼んでいた。
しかし、実験の結果、不死能力を得てしまい、それに目を付けたボンドルドによって、何度も手足や臓器をすり潰されて再生具合を観察されるなど、実験道具として扱われることになる。
見るに堪えかねたナナチはミーティを連れてボンドルドの元から逃亡。その後はナナチと共に四層にこしらえた隠れ家で暮らしていた。
この時、理性は失えどその魂は肉体の内に残っており、リコがある事情で彼女と出会った時には何も見えず聞こえず身動きも取れない暗闇の世界でひたすら恐怖に泣き続けるという、救われない状態に陥っていたことが判明する。
ナナチはミーティの最後の言葉に従い彼女の肉体を殺す方法を探し続けていたが、不死身の再生能力を持つミーティを殺すことはどうやってもできず、苦悩する日々を送っていた。
後に現れたレグにミーティを殺せる可能性を見出したナナチは、彼にその殺害を乞う。