「Ⅰ」と「Ⅱ 堕天使の選択」はPCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフトとして、
3作目の「白き翼の祈り」はスーパーファミコン用ソフトとして発売された。
全作品を通じてレベルが上がりやすく、さほどストレス無くゲームを進められる。
同時代のRPGとシステム面での差異はほとんど無い(むしろ平凡である)が、
特筆すべきはシナリオとイベントの演出、そしてBGMのクオリティの高さ。
ⅠとⅡのメインスタッフは、後のワイルドアームズシリーズを手がける人材であり、
後年、評価を得る理由を察することが出来る、なかなかクセのある内容である。
何分古い作品なので、時間とお金に余裕がある方にだけお勧めしたい。
こぼれ話(一部誇張あり)
1作目のタイトルを決める際の会議で、ディレクターがスタッフらに「天使の詩でどう?」と提案したところ、
「少女マンガのタイトルですか?」「電波っぽくない?」「つか、詩(うた)ってwww」と、芳しくない反応が
返ってきたが、リリカルRPGという(少女マンガ的要素の入った)新機軸のシナリオにこだわったディレクターは
あえて自身の提案を押し通した―――という逸話があったとかなかったとか。
【出典:廃刊となったPCエンジン情報誌の付属小冊子に記されたインタビュー記事より】