計算に用いる道具の一つ。
コンパクトで、訓練次第では難しい計算もできるのためかつてのエンジニアの必携品であった。
一般的に用いられた汎用品では、乗除算、三角関数、平方根、立方根などの計算に特化した設計で、加減算は出来ないことが多かった。
計算を数枚の可動式の板を操作して行うため、桁数が増えたり数式が複雑化するとともに計算尺を使った計算は難易度を増す。このため、使いこなすには高度な数学の知識が求められる。
汎用品の他に、自動車のラリー競技に用いるものや、航空機の航法計算に用いるもの、燃料計算、写真機の露出計、電球の寿命を算出する計算尺などある目的に特化したものが多いのも計算尺の特色である。