モルジアナ(本家『千夜一夜物語《アラビアンナイト》』)
「珊瑚」「小さな真珠」を意味する。マルジャーナ、モルジアーナ、モルギアナ、モリジアナなどと表記される。
『千夜一夜物語』(アラビアンナイト)の中の話の一つ『アリババと40人の盗賊』の登場人物。
アリババの兄・カシムが所有する屋敷の奴隷娘にして、主人公であるアリババの命の恩人。アリババが盗賊に殺されそうになったところを、彼女の機転によりアリババは盗賊を返り討ちにすることができた。その後、彼の息子と結婚し、貧しい人たちの手助けをしていった。
結末
なお、作品によっては相手はカシムの息子(子供がいないアリババに引き取られた)だったり、アリババが独身の場合は彼と結ばれるなど様々。奴隷と言う表現では無くお手伝いさんや召し使いとして表記されることもある。
描かれ方
- 舞台はペルシアなのだが、小学館の学習まんがやポプラ社、雄鶏社のアニメ絵本では正統派のアラビア風民族衣装を纏う。
- 一方、永岡書店やブティック社の絵本ではインド風のエキゾチックな顔立ちと半袖の動きやすい普段着で、ダンスの時はヘソ出しのセクシーな衣装を纏う。
- 褐色肌で描かれるナツメ社、白人のような顔をした金の星社、偕成社の小説版のように東アジア的(日本風)な顔立ちと、書籍によって顔立ちもさまざま。実際、イスラム諸国では各国の奴隷が売り買いされており、名の由来でもある真珠は日本や中国から来た特産品として取り引きされていた。
モルジアナ(週刊少年サンデー作品『マギ』/大高忍)
pixiv内では、主にこちらの意味で使われる。