「レグ この傷は証なの レグが私を守ってくれた 大切な証なのよ」
CV:富田美憂
概要
12歳の少女。探窟家ランクは赤笛(探窟家見習い)。
作中世界における英雄「白笛」のライザを母に、彼女が率いる探窟隊のメンバー・トーカを父に持つ。
英雄の娘ということで生じる誘拐のリスクを避けるため(&子供を連れていてはアビス探窟ができないとライザが考えたため)、生後は親と離れ、表向き孤児という扱いでアビスの表層にある施設・ベルチェロ孤児院で他の孤児たちと共に生活していた。
それゆえ、親であるライザについては名前と自分の母であることしか知らない。
それでも彼女はリコにとっての憧れであり、リコが奈落の底を目指す動機となっている。
ある時見つけた記憶喪失のロボット・レグと出会ったこと、程なくしてアビス深層のライザから届いた「奈落の底で待つ」と書かれた手紙を見たことにより、アビス深層にいる母の元を目指し、旅立つことを決意する。
人物像
金髪のツインテールとでこ出しヘアスタイル、眼鏡が特徴。プルシュカ曰く「デコメガネ卿」。
「水晶板を通してものを見ないと頭痛を起こす」という体質を持っているためいつも眼鏡をかけている。ただし、彼女自身の視力は正常そのもの。レンズにも度は入っていない。「先端は触れると痛いお年頃」とのこと。
前向きで勇気と好奇心にあふれた心優しい性格。
孤児院にいた頃からアビスに対して並々ならぬ情熱を燃やし、孤児院主催の子供探窟隊では孤児院に納めるはずの遺物を毎度のように着服してはお仕置きを食らっている。
アビスの原生生物や遺物に関する幅広い知識を持ち、特に遺物は、今までに世に出回ったことのある遺物のリスト「遺物目録」を丸暗記しているほど。また、遺跡に関することでは頭が回りひらめきもある。作中ではこの知恵が敵を倒すヒントや危険を回避する方法として幾度も役に立っている。
また、その豊富な知識を活かした料理も得意。レグに「思考を奪う香ばしさ」「本能に訴える旨さ」と評される彼女の料理と食事シーンは必見。
アビス探検はいつ何時でも死の危険が伴う過酷なものなのだが、リコは底抜けの明るさと持ち前の大胆な行動力、度胸と知恵でどんな苦境も乗り越えていく。
作者の元々の構想では主人公の要素を2人に分割したのがリコとレグである。他のキャラクターと比べると汚れ役となる場面が多いものの、レグにとって必要不可欠な存在であり、その探究心と強靭なメンタルはパーティーの指針となっている。
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表記ゆれ
※同名のキャラクターが多数存在するので検索の際には注意。
ここから先ネタバレ
ライザがリコを身ごもっていた時、彼女は国から「特級遺物『時を止める鐘』の早急な回収」の命を受け、身重の身体を押してアビスに潜っていた。
その途上で彼女の隊は壊滅。夫トーカを筆頭に多くの仲間たちを失い、「時を止める鐘」を深層から持ち帰れるかどうかすら危うい状態だったとき、そこで生まれたのがリコである。
出産に立ち会ったオーゼンによれば、取り上げたリコは死産であり、本来ならばその遺体は仲間の遺体共々アビス深層に置き去りにされるはずであった。
しかし近くにあった遺物「呪い除けの籠」にオーゼンがリコの遺体を何の気なしに入れたところ、リコが蘇生。産声を上げる。
そこでオーゼンとライザは予定を変更し、回収命令が下っていた「時を止める鐘」を放棄、代わりに「呪い除けの籠」とその中に入れたリコを地上まで運び上げた。
(ちなみにこの「時を止める鐘」、国際情勢を左右しかねないほどの価値を持つ代物であり、本来ならリコの方が見捨てられてもおかしくなかったらしい)
そのせいなのかは不明だが、リコは何度か上昇負荷を浴びてはいるもののオーゼンやプルシュカのように頭皮や髪の毛がねじれたり肉体が変質したりといった、後遺症が残るタイプの上昇負荷を発症していない。
またこの出来事がきっかけで、遺物「呪い除けの籠」が「アビスの呪い(上昇負荷)」を避ける道具ではなく、中に入れた死骸を蘇生させる道具であることが判明した。
但し、「アビスで生まれたものはアビスに還る」の謂れがあり、
リコもアビスで生まれた存在であるがゆえに、アビスに還ろうとしているのではないか、
とオーゼンに示されている。