抜刀隊は、明治10年に西南戦争 田原坂の戦いで新政府軍に従軍していた警察官を中心に臨時に組織された白兵戦専門の部隊。
幕府軍に奇襲をくわえて、膠着した戦線に一気に突破口を拓く重要な役割を果たした。
一方で、戦果の陰で犠牲となった警察官の数も非常に多く、全滅した部隊も少なくなった。
後に行進曲「抜刀隊」が作られ、警察の式典で現在まで広く演奏されている。
大日本帝国陸軍でもこれを基に作られた軍歌「陸軍分列行進曲」を採用した。
我は官軍 我敵は
天地容れざる 朝敵ぞ
敵の大將 たる者は
古今無雙の 英雄で
之に從ふ 兵は
共に慓悍 決死の士
鬼神に恥ぬ 勇あるも
天の許さぬ 叛逆を
起しゝ者は 昔より
榮えし例 あらざるぞ
敵の滅ぶる 其迄は
進めや進め 諸共に
玉散る剣 抜き連れて
死ぬる覚悟で 進むべし