シナリオ「悪性隔絶魔境新宿」では、現代服を身に纏った専用立ち絵と中点付きの別表記が正式採用された。今後増えていくであろうイラストによっては使い分けが予見される。
概要
亜種特異点と化した1999年の新宿で出会うサーヴァントの一人。
物語の序盤、主人公たちが新宿のアヴェンジャーとの遭遇戦で苦しんでいたところ、どこからともなく颯爽とバイクに乗って登場。オルタさん、騎乗スキルは失ってたはずでは?というツッコミはなしである。
煙幕によってアヴェンジャーを撹乱し、その隙に主人公をバイクに乗せて戦線離脱に貢献した。
人理修復を果たしたカルデアのマスターとして主人公の存在を知ってはいたが、オルタ曰く初対面であるとのこと。つまり、序章の特異点Fで戦ったセイバーオルタとは別人らしい。加えて、マシュことも初対面ながら知っており、礼を言わねばならないことがあると述べているが、その詳細を語ることはついになかった。これは、彼女と縁を紡いだとある英霊に関することではないかとプレイヤーの間で推察されている。
オルタは、とあるハンバーガーショップの地下を拠点(ねぐら)としながら単独で活動し、新宿を支配する幻影魔人同盟と時折戦闘を繰り広げていた。幻影魔人同盟の実態について調べていたある時、エドモン・ダンテスを名乗る男から「カルデアのマスターを助けてほしい」と頼まれており、このことが、主人公を助けた直接的な理由となっている。
これ以降、主人公と行動を共にし、特異点と化した新宿の謎を解き明かしていく。
人物
人となりは基本的にセイバーオルタその人。選択可能なサポート鯖として使用する際も、プレイアブルキャラとして実装されているセイバーオルタと何ら違いはない。
とは言え、先述のように冬木で遭遇したオルタとは別人という設定上、印象に違いが見られる。
冬木オルタはボスエネミーという立場もあってか、ひたすら強敵然とした威圧感があったが、新宿オルタは超然とした言葉遣いこそあれ、そうした威圧感は特にない。それどころか、懐いてくる野良犬を可愛がったり、主人公の言動によっては照れ隠しめいた態度を取ったりと、どこか憎めない人間性を随所で垣間見せる。
おまけに、後に合流したもう一人のオルタ鯖と子供染みた喧嘩を繰り返すなど、冷酷に徹した君主としての側面が嘘かのようである。
とは言え、戦闘などいざという時は堂々たる王としての貫禄を見せ付け、主人公の頼もしいパートナーとして終始活躍する。
また、時々強引に主人公を引っ張るところはやはり暴君と言うべきか。
容姿など
新宿でのアルトリア・オルタに関して何より特筆すべきは、その姿。上から下まで見事なまでに現代の装いで身を固めているのである。
キャミソールとその上にパーカー、大胆に太腿を露出した短パン、そして(ストーリー中ではほとんど見えないが)膝まで覆うブーツ。これら全てをイメージカラーである黒で統一しており、闇が巣食う新宿にピッタリな、ダークヒーロー然としたスタイルをキメている。
加えて、オリジナルでは複雑にピッチリ纏めている髪も、この姿では非常に簡易な後ろ結びで済ませている。
ただ、場面によっては元の禍々しい黒の鎧姿を見せることもある。
その他、移動手段として初登場時にも乗っていた大型バイクを利用する。ちなみにこのバイク、キュイラッシェ・オルタと名付けられている。
関連キャラクター
懐いている真っ白い犬。
オルタはあくまで野良犬だと主張しているが、常日頃ドッグフードを与え、ねぐらの留守番役を任せ、挙句の果てに「お手」など芸を一通り覚えさせている等々、誰がどう見ても飼育している。
ちなみに、カヴァスというのはアーサー王が実際に飼育していた犬の名であり、カヴァスⅡ世はこのカヴァスの子孫という設定とのこと。
途中から行動を共にするようになる、同じオルタのサーヴァント。
絵に描いたような犬猿の仲であり、アルトリアはジャンヌを「突撃女」と罵り、ジャンヌはアルトリアを「冷血女」と罵る。
しかしながら、ここまでいがみ合うのは似た者同士であるが故と言うこともでき、とある場面では意気投合することもあった。
主人公が新宿にレイシフトした際、最初に出会ったサーヴァント。
オルタは当初から彼のことを胡散臭いとしてなかなか信用してはいなかった。
幻影魔人同盟の下で傭兵として活動していたサーヴァント。
手強い相手として主人公の前に立ちはだかり、オルタとも対峙する。
互いの反転前の存在を思えば、極めて因果な巡り合わせと言うことができよう。