神岡鉄道
かみおかてつどう
猪谷駅から神岡駅を結んでいた第三セクター鉄道。現在は廃線。
概要
国鉄特定地方交通線に指定されていた神岡線を引き継ぐために設立された第三セクター。神岡鉱山で産出される硫酸の安定輸送のために神岡鉱山を保有する神岡鉱業の親会社である三井金属鉱業株式会社が株式の51%を保有する大株主だった。
神岡鉱山から産出される亜鉛鉱石の輸送が目的の鉄道で、三セク転換後も硫酸輸送を貨物列車で行っていた。高原川沿いの急峻な山間を走るため、全線の64%がトンネルまたは橋梁という山岳路線で路線環境も良く、奥飛騨の地下鉄とも呼ばれていた。
しかし2004年に神岡鉱業が硫酸の輸送をトラックに切り替えたため、貨物営業がなくなり収入の7割以上を占めた貨物収入が消滅。更に三セク転換時に支給された転換交付金も底をつく見通しだったことから2005年8月に廃線を決定。廃線の方針が出てからフランスコネックス社などが路線引き継ぎの意思を表明したものの実現することはなく2006年12月1日をもって廃線、2007年6月をもって会社解散となった。
その後、地元有志が神岡線の線路をレールマウンテンバイクの運転体験施設として活用している。
神岡線
路線概略
起点 | 猪谷駅 |
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終点 | 奥飛騨温泉口駅 |
開業 | 1966年11月6日 |
三セク転換 | 1984年10月1日 |
廃線 | 2006年12月1日 |
所有者 | 日本国有鉄道→神岡鉄道 |
路線総延長 | 19.9km |
閉塞方式 | スタフ閉塞 |