概要
ドミナリア次元氷河期に活躍した特務魔道士(金で雇われて魔法の力を行使する雇われ魔法使い)で、 後にプレインズウォーカーの力に目覚めた人間の女性。
特務魔道士の例によって、限られた種類の魔法、特に赤マナ呪文ばかり習得している。その一方でも魔術師としてより交渉人や盗賊としての活躍の方が目を惹く。
性格はかなりくだけた喋り口調で話し、皮肉めいた発言をしばしば行う。人に渾名をつける癖があり、こちらも皮肉が効いたものが多い。
元々は魔導師ではなく、ストリートで盗みや強盗などをして生活していた。
ある時、(ウルザ・ミシュラ直系の子孫である)魔導師ジョダーの部屋に盗みに入るも捉えられてしまう。
しかし、ジョダーによって魔導の才能を見いだされ、彼の元で魔法を学んだ。
が、赤の魔法を幾つか習得した後、すぐに脱走。
以来、フリーの傭兵として活躍しながら、独学で赤の魔法を極めた。
ドミナリア氷河期から何世紀も後の時代、かつてチャンドラが魔術を学んだレガーサ次元のケラル僧院ではヤヤ・バラードの信奉者である炎の魔術師たちは、彼女の遺した数々の言葉を教えとして伝えている。ただし、「追い詰められた時には一番強力な火力呪文を放てばいい」といった非常にヤヤらしいものである。
フレーバーテキストのの大御所
赤のカードの有名どころで皮肉の聞いた名言を数多く残している。
以下はその1例。
- こいつなら、こうるさい水の魔道師どもにうってつけだ。 ――― 特務魔道師、ヤヤ・バラード(出典:『紅蓮破』)
- ええ、「こんがり焼けた」って言いえて妙だと思うわよ。 ――― 特務魔道師、ヤヤ・バラード(出典:アイスエイジ『火葬』)
- そのむかし、破壊するだけじゃ能がないとぬかす連中に会ったことがある。やつらはどうなったと思う?残らず死んだよ。 ――― 特務魔道師、ヤヤ・バラード(出典:第5版『インフェルノ』)
(カードテキストは下記より日本公式ウェブサイト参照)
カード性能
これまでプレインズウォーカーは肉体を不老不死とし、世界を創るも滅ぼすも自由というまともにカード化させるとゲームが壊れる程の存在であったためにフレーバーテキストの中のみの登場にとどまっていたが、
時のらせん・ブロックでは時の裂け目を通り抜け、現代のドミナリアに出現したキャラクターの1人としてカード化。
特務魔道士ヤヤ・バラード
マナコスト | (1)(赤)(赤) |
---|---|
カードタイプ | 伝説のクリーチャー — 人間・スペルシェイパー |
パワー/タフネス | 2/2 |
能力 | (赤),(T),カードを1枚捨てる:青のパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。 |
(1)(赤),(T),カードを1枚捨てる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。特務魔道士ヤヤ・バラードはそれに3点のダメージを与える。これによりダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。 | |
(5)(赤)(赤),(T),カードを1枚捨てる:特務魔道士ヤヤ・バラードは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ6点のダメージを与える。 |
経緯が経緯だけにその容姿はいまだ若く、身体にぴっちりとした服を着こなしているも、その服はぼろぼろで、新たにゴーグルを見せびらかすようにかけている。
その能力は火葬やインフェルノといった彼女の特徴を表した呪文の数々が手札を追加コストに再現可能という豪華なもの。
能力の中には自身も巻き込まれてしまうものの、そこはご愛嬌。
3マナ2/2と標準的なクリーチャーとしての質も備えており、3つも能力があるので強力なことは強力なのだが、隣接するラヴニカ・ブロックには優秀な除去が溢れていたことが逆境であった。さらに、同ブロックの同マナ域には月の大魔術師といった優秀なクリーチャーが他にいたことも採用率の低さの原因のひとつ。
決して悪くない実力を持っていながら活躍できずにスタンダードから退場してしまった、実に不遇なクリーチャーであった。