概要
粘土のかたちを少しずつ変えながら撮影し、フィルムを回すと粘土細工が動いて見えるという寸法。その性質上、ワンシーン毎に形を作り直していかなくてはならないため、尋常ではない時間と手間がかかる。例に挙げると、5分程度の長さのアニメの場合、数ヶ月の製作期間を要する。
形を変えるのではなく、アニメーションパターンごとに微妙に形を変えた粘土モデルをあらかじめ複数個用意しておき、撮影ごとに置き換えて撮影する「置き換え」という手法もあるが、大量のモデルを用意しなくてはならないのでこちらはこちらでやはり手間がかかるのは変わらない。
素材が柔軟性に富むため、固い材質を用いたものと違って個体が柔軟に変形する様態をアニメイトしやすい反面、素材が柔らかいので造形と、作ったモデルの形が崩れないよう保つのに難儀しやすい。