あらすじ
オーストラリアのメルボルンに住むメアリーは、孤独な少女だった。母親はアル中で万引きの常習犯、学校では容姿のことでいじめに遭っていた。額のあざは赤ちゃんのうんこと呼ばれ、コンプレックスの種だった。
8歳のとき、メアリーはふとした思いつきで、知らない誰かに手紙を送ることにした。あて先はニューヨーク、変わった名前が気になったマックス・ジェリー・ホロウィッツ。
アメリカ合衆国、ニューヨークに住むマックスは、転職を繰り返しながら一人暮らしをする中年男性。精神に障害を持ち、少しでもいつもと状況が違うとパニックに陥ってしまう。過食症でもあり、肥太ったいつも巨体を引きずって歩いていた。
メアリーからの手紙を受け取ったマックスは、そこにつづられていたメアリーの悩みの解決法を自分なりに考え、丁寧な返事を書く。
そうして二人の文通が始まった。一時はマックスが入院して途絶えたが、じきに復活。文通は数十年にも及んだ。
メアリーは成人し、幼馴染のダミアンと結婚した。時代が進むにつれ、マックスの抱える障害がアスペルガー症候群ということがわかってきた。
大学で医学を勉強したメアリーは、著名な実績を残すようになり、やがてマックスのアスペルガー症候群を治療できると手紙に書いた。
しかし、それはマックスのアイデンティティを傷つける行為だった。
キャスト
役名 | 配役 | 日本語吹き替え |
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ナレーション | バリー・ハンフリーズ | 富田耕生 |
メアリー・デイジー・ディンクル | トニ・コレット/ベタニー・ホイットモワ(少女時代) | 平岩紙 |
マックス・ジェリー・ホロウィッツ | フィリップ・シーモア・ホフマン | 三宅弘城 |
ダミアン・キリル・ポポドボラス | エリック・バナ | 斉藤次郎 |
ヴェラ・ロレイン・ディンクル | レネ・ゲイヤー | LiLiCo |
スタッフ
監督・脚本 - アダム・エリオット
製作 - メラニー・クームズ
製作総指揮 - マーク・グーダー / ポール・ハーダート / トム・ハーダート / ブライス・メンジーズ / ジョナサン・ペイジ
音楽 - デイル・コーネリアス
撮影 - ジェラルド・トンプソン
編集 - ビリー・マーフィー
製作会社 - スクリーン・オーストラリア / メロドラマ・ピクチャーズ / フィルム・ビクトリア / SBSテレビジョン・オーストラリア / エイディロンダック・ピクチャーズ
配給 - アイコン・フィルム・ディストリビューション(オーストラリア) / エスパース・サロウ(日本)
データ
公開 - 2009年4月9日(オーストラリア) / 2011年4月23日(日本)
上映時間 - 88分
製作国 - オーストラリア
言語 - 英語