ジョン・F・ケネディ(CV-67)
じょんえふけねでぃ
ジョン・F・ケネディとは、アメリカ海軍の空母。キティホーク級の準同型艦である。
概要
ジョン・F・ケネディ(John F.Kennedy;以下ケネディ)は、アメリカ海軍のスーパーキャリア(超大型空母)。日本ではキティホーク級に分類されるが、アメリカではその発展型として、ケネディ級に分けられている(※)。艦番号はCVA-67からCV-67。
※たとえば海軍の艦船についてのデータを載せたNaval Vessel Register(外部リンク)では、クラス名がCV67でキティホーク級とは別になっていることが確認できる。
来歴
当初は原子力空母として計画されたが、建造開始直後に、通常動力型空母に変更された。このときキティホーク級の最終艦として計画が進んでいたのだが、艦内配置、飛行甲板の形状、艦首の錨の配置、斜め煙突の採用や艦橋の設計など多岐にわたる変更が行われたため、ケネディ級として扱われることになる。
あるとき、ミサイル巡洋艦「ベルナップ」と衝突事故を起こし、同艦の上部構造物を破壊・炎上させたことがある。沈没は免れたものの、ベルナップの上部はアルミ合金製だったため、火災によって溶解し、艦上部はほとんどが焼け落ちてしまった。この事件から、ケネディは「缶切り」というあだ名を付けられてしまう。
冷戦終結後も、ケネディは現役にとどまっていた。このため、横須賀を母港とする第7艦隊の空母の交替では、ケネディを推す声もあったという。老朽化のため2007年8月1日に退役。2009年に除籍されたが、艦名はジェラルド・R・フォード級2番艦へと引き継がれた。