機能拡張
きのうかくちょう
アドオン/アドイン
アドオン(アドインとも)は機能を追加するための小さなプログラム。プラグインと混同されやすいが、それはプラグイン(本記事の項目)を参照。よく知られた例はブラウザにおける機能拡張であろう。Mozilla製品においてのアドオンは、拡張機能とテーマ、プラグインの総称である。アドオンの多くはバイナリ形式ではなくスクリプト言語で記述される。
ブラウザにおける機能拡張
機能拡張で有名なのはFirefoxであろう。
拡張機能は主にJavascriptのようなWeb技術を応用した拡張であるのに対し、プラグインはAdobe Flashといった外部の外部ライブラリに依存したものとなる。また、アドオンよりも軽量なものにユーザースクリプトがあるが、こちらは処理系のアドオンを追加しなければ使用することができない。
2013年現在、Firefox以外にもSafariにおける「機能拡張」やGoogle Chromeの「拡張機能」、Operaの「アドオン」など、多くのブラウザが機能拡張に対応している。また、Google Chromeはユーザースクリプトにも標準で対応している。
Internet Explorerもこれらとは提供される機能が多少異なるもののアドオンへの対応があり、シェル拡張のように外部のソフトウェアをインストールする形で「アドオン」で提供されない部分への機能拡張が行えるようになっている。
例
・拡張機能
Auto Pagerize(Firefox,Chrome,Safari)
Stylish (Firefox,Chrome)
など。
・プラグイン
Javaアプレット
Microsoft Silverlight
Adobe Flash Player
Windows Media Player
Quick Time
Adobe Reader
など。
マクロ
一定の作業を自動化するためのものであるマクロ機能もアドオンと同様にそのソフトウェアに組み込まれたスクリプト言語で書かれるが、こちらは配布されるよりも個人的に作成し利用するケースも多い。
プラグイン
通常、コンピュータ上で動作するプログラムは、中心となるプログラムコードがサブルーチンを呼び出して処理を進める形で構成される。処理の基本の流れは同じでも、処理内容の詳細が異なるアプリケーションコードを作る場合には、いくつかのサブルーチンを入れ替える事により実現する。
多くのソフトウェアでは、この差し替え可能な部分のサブルーチンの呼出し手順は公開されておらず、アプリケーション・コードを開発した者だけが差し替え作業ができるようになっている。しかし、必要とされる全てのサブルーチンを大元の開発者が用意できるとは限らない場合がしばしば発生する。このような場合、サブルーチンの呼び出し手順を規格化して公表し、さらにサブルーチンの差し替え方法を提供すれば、大元の開発者以外の者もアプリケーションの機能を変更できるようになる。
このように誰でも差し替え可能になっているアプリケーションコードの一部分を、プラグインと呼ぶ。
本体となるソフトウェアから呼び出して特定の処理を行わせるものであり、それ単体では動作できない。
拡張パック
既存のものの機能や性能などに対し、新しい機能や性能などを追加(機能拡張)する際に必要になる物をひとまとめにしたもの(パック)を指す。
既に市場に出回った製品などに対し、製品のメーカーが後から機能の追加や性能の向上を施す場合に、それに必要な部品を一まとめにした拡張パックを用意する。製品のユーザーがこの拡張パックを使用することで、製品の機能や性能を追加し拡張することができる。後からの機能の追加や拡張が行われるコンピュータのソフトウェア分野や一部のゲーム(コンピュータゲーム、トレーディングカードゲームなど)でよく使われるものである。
スキン
スキンとは、アプリケーションソフトウェアなどでユーザインタフェースの外観表示を変更できる機能をいう。
主に文字や背景の表示色、大きさ、フォントや、表示フォーマット、スタイルや画像などを一括して変更することができる。
スキンを定義する方法はアプリケーションソフトウェアによって様々だが、PNGなど一般的なファイルフォーマットを用いた背景・ボタン・アイコンなどの画像を用意し、画像以外の要素を定義したテキストファイルを添えることが多い。
「テーマ」や「ビジュアルスタイル」などとも呼ばれる。それぞれの意味を区別して使い分ける場合もあるが、はっきりした定義は決まっていない。