概要
正式名称:Groupe d’intervention de la gendarmerie nationale(国家憲兵隊治安介入部隊)
フランスを代表する特殊部隊のひとつであり、フランスで発生した重大事件には必ずといっていいほど出てくる。設立は1973年で、同年パリで発生したサウジアラビア大使館占拠事件や前年のミュンヘン五輪イスラエル選手団襲撃事件を教訓として創設された。
ドイツのGSG-9やイタリアのGISなどとも交流があり、合同訓練も盛んに行っている模様。
出動事例としては1994年のエールフランス8969便ハイジャック事件や2015年のシャルリー・エブド襲撃テロ事件などがある。
ちょっと変わった所では1980年、サウジアラビアのメッカで起きたアル=ハラム・モスク占拠事件が挙げられる。巡礼で知られるマスジド・ハラーム(アル・ハラム)が反王政の過激派によって武装占拠された際、聖地を血で汚すという禁忌を最低限に抑える為、アドバイザーとしてGIGN隊員が招聘。本来メッカはイスラム教徒以外が入れない宗教都市だが、イスラム教に改宗するという特例によってメッカ入りしたという。
装備
国家憲兵隊は第4の軍と言われる組織だけあって、装備も充実しており、個人装備では特殊弾を使うP90 PDWや強力な防弾シールド、部隊レベルでは特殊作戦用の車両やヘリコプターも装備している。
特筆すべきはリボルバーを使用する点がある。これはマグナム弾を使用する為である。(予備のグロック19を2挺持っている。)
余談
フランス警察の特殊部隊RAIDであり、重要事案で無い時はこちらが出動する。
軍事的任務には特殊作戦旅団隷下の部隊が投入される。(連携するときもある。)