1991年5月24日生まれの日本のカーリング選手。北海道北見市美山町出身。2018年平昌オリンピック銅メダリスト。愛称は「さっちゃん」。
チームメイトの鈴木夕湖とは、父親が従兄弟同士のはとこにあたる。
概要
家族全員がカーリングをしている一家に育ち5歳の時から始め、ジュニア代表にもなった。
2010年に高校卒業後中部電力に就職し、長野県を拠点とする同社のチームでスキップとして活動。2011年から日本選手権大会を4連覇、2011年のパシフィック選手権に日本代表として出場。しかし、ソチオリンピック出場をかけて臨んだ2013年9月の世界最終予選日本代表決定戦で、小笠原歩率いる北海道銀行フォルティウスに敗れ、出場ならず。これまでに味わったことのない大きな挫折だった。2015年3月末、中部電力を退社。
失意の中で故郷の北見に帰った藤澤は、ロコ・ソラーレの創設者である本橋麻里と会食。そこで「さっちゃんも入らない?私たちは、もう次に進んでいるよ」という本橋の言葉に心を動かされ、ロコ・ソラーレに移籍した。保険代理店で事務として働きながらトレーニングを始めた。試合に勝てない日々が続く中、「さっちゃんの、やりたいようにやればいいんだよ」という本橋の言葉がきっかけで、徐々に自信を取り戻すようになった。それを機に、ロコ・ソラーレは快進撃の道を歩む。2016年、日本選手権大会で優勝、2016年世界女子選手権大会で銀メダルを獲得した。
2017年9月の平昌オリンピック日本代表決定戦で中部電力を3勝1敗で下し、2018年平昌オリンピック日本代表となった。スキップを務め、予選を5勝4敗の4位で突破。準決勝で韓国に敗れるも、3位決定戦でイギリスを下し、オリンピックで日本のカーリング史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した。
平昌五輪期間中はそのルックスにも注目が集まり、日本国内だけでなく韓国でも「女優のパク・ボヨンに似ている」として人気を集めた。
日本のカーリングを取り巻く環境は決して恵まれたものではなかったが、彼女らの活躍で日本のTVでもカーリングのルールや試合の見方などが解説されるようになり競技への関心も高まりつつある。
リスペクトしている選手はカナダのソチオリンピック代表ジェニファー・ジョーンズ。
戦績
クラブチームとして
- 中部カーリング選手権(優勝5回/2010 - 2014年)
- 日本カーリング選手権(優勝5回/2011 - 2014年、2016年、3位/2010年)
日本代表として
- パシフィックジュニアカーリング選手権(優勝2階/2008年、2009年)
- 世界ジュニアカーリング選手権(7位/2008年、10位/2009年)
- パシフィックカーリング選手権(4位/2011年)
- パシフィックアジアカーリング選手権(優勝/2015年、3位/2016年)
- 世界女子カーリング選手権(準優勝/2016年、7位/2017年)
- オリンピック(3位/2018年平昌)