概要
ライトノベル『東京レイヴンズ』の登場人物、大友陣×木暮禅次朗のBLカップリング。
元は同じ陰陽塾の三十六期生であり、この二人と涼とで『三六の三羽烏』と呼ばれていた。大友は呪捜官、木暮は祓魔官とそれぞれ分野は違えど陰陽庁でも元同期であり、その親交の深さが窺える。
大友が引退した現在も、3巻で木暮が実技試験について大友から事前に聞いていたということを示す発言をしたり、5巻で失言ながら大友が木暮のことを「友達」と評していたり、6巻では命令違反をしてまで木暮が大友の助太刀に入っている。他にも、一緒にいるときは気安く言葉を交わしていたりと彼らの関係は全く疎遠になっておらず、その信頼関係も確固たるものである。ちなみに、アニメだとその二人の絡みが若干増えている。
また、どちらも優れた『十二神将』であるが、その性質は光と影のように真逆である。
片や祓魔局の若きエースとして脚光を浴びる独立祓魔官、
片や表舞台から名前すら隠して日陰の道を歩んできた呪捜部部長の懐刀。
もし二人が同じ職種だったら、現役時代でもいいコンビだっただろう……そんな妄想を掻き立てられる対照さである。
関係の変化
※以下、10巻以降のネタバレを含むので閲覧注意!
そんな長年の友情と信頼で固く結ばれた2人だったが、8・9巻の出来事を境になんと2人は決別してしまう。
大友は生徒への情を優先して「私」を、木暮は秩序を優先して「公」を選んだことで、2人は道を分かち、追う追われる関係となった。そして10巻にて、常に人手不足なために貴重な戦力である筈の木暮は対大友(希望的観測)として呪捜部に異動され、呪捜官になったことが明らかになった。
……余談だが、9巻の大友と木暮の戦闘シーンにて、天馬が2人の力をそれぞれ「柔」「剛」と表現している。こんなときでも対照的な2人である。