概要
本項では裏サクセスに出演した場合の彼女についても触れる。
表サクセス
遠前町のブギヴギ商店街で漢方薬店を経営している女性。ただし自分の店は気分しだいで開店しなかったりすることも多く、彼女の店は開かずの薬屋としても有名。自分の店を放置して、同級生で親友の神田奈津姫が経営するカレー屋「カシミール」の手伝いをしていることも多い。
性格的には普段はけらけらと笑う明るい女性で、ロマンが好きなロマンチスト。子供に「おばちゃん」と言わたのを無理矢理「おねえちゃん」に直させようとする等子供っぽい側面も見せる。
実は彼女は自分の正体を隠して日々を暮らしている。彼女との仲がある程度進展した場合にこの真実が明かされることになる。
武美の正体
世界的な企業であるオオガミによって作られた破壊工作用アンドロイド「モバイルレディー」。実年齢は9歳。
敵ネットワークに潜入し破壊工作を行う「人間型PC」とも言えるコンセプトの元に製作された。しかし製作後にコンピュータの進化速度についていけないというコンセプトの致命的ミスが発見され、失敗作の烙印を押される。その後はアンドロイド用部品の極地耐久試験用のテストベッドとして扱われることになった。
この扱いに嫌気が差した彼女はオオガミのアンドロイド試験場から仲間14人と共に脱走。そして仲間のうち一人(パワポケ8に登場した彼女候補「森友子」と思われる)の能力を使い、遠前町の住人の記憶を操作し「広川武美」という住人として町で暮らすことになった。
ヒトとしての偽装度は低く、胸にメンテナンス用ハッチが残っていたり、脇など体のあちこちからコンセントを出すこともできるといった機械的特徴が残っている。
また、「涙を流す」という行為が機能的に必要なとき以外できず、感情の昂りによって涙を流すことができないという特性も持っている。
ただし、これらの特徴は普通の生活をしていればわからない程度のものである。
上記のテストベッド時代に試験として組み込まれたパーツの中に、時限式自爆装置「寿命タイマー」が入っている。これは敵地で任務を終えたアンドロイドを爆破処分し、情報漏洩を防ぐ為の手段の一つとして開発されていたものなのだが、彼女に組み込まれたタイマーは残り数ヶ月で爆発するようにセットされている。
このタイマーの存在と残り時間を自身も知っており、残された時間をせめて楽しもうとしているというのが彼女の明るく享楽的な性格の一因となっている。
タイマーを解除できるかどうか、彼女を救えるかどうかは主人公(プレイヤー)の行動如何である。
タイマーの解除に失敗した場合、タイマーが発動した彼女が町を離れ、死ぬ準備をしているところで主人公がその場所に訪れる。最期まで付き合おうとする主人公を制し、別れを告げる。願いを察した主人公は、背後を見ることをなくその場を立ち去る。
タイマーの解除に成功した場合、町から抜け出し主人公と共に二人で旅を始めることになる。
裏サクセス
パワポケの「裏サクセス」はスターシステムを採用しており、表の世界とは全く異なる人物として登場するようになっている。その中で、彼女はパワポケ10,13裏で登場している。
タケミ(10裏)
チャンバの街で暮らすよろず修理屋「タケミ」として登場。
特に機械類に対しては天才的な修理能力を持ち、機械工学等専門的な知識は全く学習していないのにも関わらず、ちょっと見ただけで異常部分を見抜き、的確に修理することができる。
暴漢に絡まれている時に助け出して以降「専属の整備士」という扱いで主人公(10裏)に同行することになる。
だが彼女は普通のヒトではなく、別の正体を持った存在であった。
タケミの正体
とある遺跡のフロアが地上に露出した際に、遺跡の中から発見・捕獲された天使型モンスターである。
捕獲された後研究所に送られていたが、戦争で研究所が爆撃された混乱に乗じて脱出。それ以降チャンバの街で暮らしていたのである。
また、チャンバの街に巣くうカルト集団「ブラックタイガー」の教祖「エンジェル様」というのも本来は彼女のことであった。
彼女が目の前の人々を救って回っており、それを暴漢から護衛する組織としてブラックタイガーは編制されたが、ブラックタイガーそのものが変質し武装化、「世界を救うため」という名目で勢力拡大を目的とする組織に変化してしまった。
彼女自身は「目の前の救える人だけを救えればそれでいい」と考えており、変質後のブラックタイガーとは相容れなず脱走。
今はただの整備士として皆の手助けをしていたのである。
エンゼル(13裏)
クインシティに在住する船大工「エンゼル」として出演。今回は初めて純粋な人間として出演している。
祖先に世界で二番目に世界一周航海に成功した船長「レッド・ボイラー」がいるが、レッドは自らの成功を「カリムー(世界で初めて世界一周に成功した船長)のおかげ」と評し、エンゼルの祖父はカリムーの伝記絵本を書いた人物と、本人の意図しないところでカリムーとの繋がりが多い。
本人はそれとは縁を切りたがっていたが、主人公(13裏)の「本当に縁を切りたいならカリムーの宝の謎を解く」という説得に納得してしまい、主人公(13裏)の艦コンキスタ号に乗艦することになる。
船大工としての経験は未熟だが、それを補うかのようなセンスの持ち主である。しかし、真面目な性格が影響して仕事の手を抜くことを知らず、仕事で追い込みすぎて自らが倒れることもあった。
これ以外にも非常にきつい帆船の航海に何度も根を上げかけて艦を降りることも考えていたが、主人公(13裏)に励まされたり一緒にいるうちに主人公(13裏)に惚れ込んでしまい、結局艦を降りる事無く一緒に航海を続けている。
ある日単調な航海と修理の日々に飽きて日記を書き始めたが、日記の中身まで華が無かったために少し「脚色」を加えて書き始めた。
それを続けているうちに脚色の量が少しでは済まなくなり、主人公(13裏)が誤って日記を見てしまった際は日記であることに気がつかず「恋愛小説」と誤解したほどであった。
この事故で見られた一件以降は小説家としても艦内で有名になり、本人も小説を何本も仕上げ、作家になっている。
普段は手製の帆布製作業着を着用しているが、本当は可愛い服が好きで上陸のときは可愛い服を着込んで外出している。
普段は民族衣装を着ている友人カズーイに「ワンピース似合いそう」と薦めている一幕もあった。