芥川龍之介(1892-1927)とは大正期を代表する日本の小説家である。文豪とも。
誘導
- 文豪ストレイドッグスの同名人物→芥川龍之介(文豪ストレイドッグス)
- 文豪とアルケミストの同名人物→芥川龍之介(文豪とアルケミスト)
- ラヴヘブンの同名人物→芥川龍之介(ラヴヘブン)
概要
怜悧な人間分析による理知的な作品を多く残し、現在でも非常に人気の高い作家である。
東京帝国大学在学中に菊池寛・久米正雄等と共に刊行した同人誌「新思潮(第四次)」創刊号に掲載した『鼻』が夏目漱石の激賞を受け、多く王朝時代や江戸期キリシタンに材を採った短編を続々と発表する。卒業後は海軍機関学校の嘱託教官を勤める傍ら執筆活動を行い、後に毎日新聞社に就職して創作に専念する。後期には、私小説的傾向の強い小説や、谷崎潤一郎との論争で肯定した「話らしい話のない」作品を意図したと思われる小説を発表した。
1927年、自殺。友人小穴隆一宛の遺書に動機として書かれた「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」はあまりにも有名。命日の7月24日は晩年の作品から「河童忌」と呼ばれる。
現在、著作権は消滅しており、多くの作品を青空文庫(→リンク)等で読む事ができる。ちなみに、芥川は遺稿の『闇中問答』で「お前の読者は絶えないだらう」という声に「それは著作権のなくなつた後だ」と応えている。
また、友人である文芸春秋社社主の菊池寛により、純文学の新人賞として芥川龍之介賞が1935年に創設された。現在では、同時に制定された大衆文学の直木三十五賞と共に、日本で最も有名な文学賞の一つとなっている。