概要
ジパングに生息する妖怪の一種。
相手をからかう様に会話をはぐらかす事が多く、ぬらりと掴み処の無く飄々とした性格で、いつのまにやら人の家に上がり込んでは茶を飲み煙管を燻らせ、まるで自分の家の様にくつろぎ始めるという。
一見すると人間と変わらないように見えるが、その身に夜の闇を纏い、数多くの妖怪を従える事のできるジパングでも有数の大妖怪である。
気に入った男性がいると上記の通りその相手の家に上がり込み、元からその家の住人であるかのように気安く接したり食事を共にし、更には男性の寝床にも当然のように入り込む。相手の男性はそれに違和感を覚えることができず、彼女達こそが家の主であるように錯覚し、そんな彼女達に抱かれることが当然のように感じるばかりか悦びすらも覚えるという。
ぬらりひょんの夫となった男性は、大妖怪である彼女達が伴侶として選ぶほどに妖を惹きつける存在として扱われ、多くの妖怪達がその男性の妾になる事を望むようになるという。
そして男性の周囲は常時、ぬらりひょんが纏う夜の闇に包まれ、妖怪達がかわるがわるに男性との交わりを求め続ける終わらない夜を過ごすことになる。
こうして男性の周囲にはいかなる時も彼を慕う妖怪達が取り囲むようになり、「百鬼夜行」と呼ばれる光景ができあがる。