作品の概要らしい
作者は「まいん(mine_time2010)」氏。なろう系の異世界転生物だが、主人公である功刀蓮弥は94歳という年齢での大往生を迎える事、幼女の神様にお願いされての転生である所が他の作品との導入の違いだろう。
(トラックに轢かれたり、何者かに殺されたりするような転生ではない)
章のタイトルはすべて「~らしい」で締められている。
書籍版がHJ文庫(ホビージャパン)にて2014年11月からから刊行されていた。
主人公のプロフィールらしい
功刀 蓮弥 人族 享年94歳。
現在リソース不足の9201-0846-2525-4989へリソース充填の為、界渡り中。
元の世界番号は8190-9735-1414-3878であり、特記する事象なし。
界渡り前は、功刀一刀流第14代当主。
幼少より剣道を嗜み、13歳にして剣術へ移行し、その才能を開花させる。
15歳より、武者修行と称し中国大陸へ渡り黒社会で活動。
刀一本で大人数へ切り込み、生還する様から「剣鬼」の異名で呼ばれる。
黒社会活動中の殺害人数は5年間で912名に及ぶ。
その後、世界大戦に従軍。
4年間の従軍期間中の殺害数は3712名、全て斬殺。
「ブレードオーガ」のコードネームで畏怖される。
終戦後は功刀流の家督を継ぎ、後進の育成や、剣術の普及に尽力。
各地で公演や剣術の実演を行い、功刀一刀流を広く普及させ、国内外に49の道場を持つに至る。
晩年は刀匠として大成し、「華蓮」の銘を持ち、人間国宝に指定。
美食家としても知られ、自身も高い料理の腕を持つ。
94歳と127日目にして、老衰にて死去。
生涯殺害数、5730名。
Web版原作「幕間その2らしい」から抜粋。
現時点では削除されているが、アーカイブには保存されている。→外部リンク
原作者が差別発言したらしい
2018年秋にテレビアニメが放送予定、だったのだが、原作者がtwitterで本作執筆前にしてきた、中国を「虫国」「蟲国」、韓国を「姦国」「姦国という世界最悪の動物」と呼ぶ等の差別発言が発掘され炎上。
生前に中国の黒社会で活動し、世界大戦で3000人以上を斬ったという主人公の設定についても問題視された。
問題の記述らしい
主人公が戦争に参加していたであろう年代と、膨大な人数の人斬りを行った事からの考察から日中戦争で非戦闘員を大量殺害したと解釈された。
日本は第二次世界大戦当時、日中戦争も継続しており(この戦争を含む大東亜戦争、太平洋戦争は第二次世界大戦の局面の一つである)日本刀が猛威をふるったのは中国であった。
史実においては中国において民間人、捕虜も殺害することで日本刀による大量斬殺(一説には100人以上)を行った日本軍人についての証言があり、上記の批判はそこから論証・援護されている。
これらの論証を裏付ける事実は原作に提示されておらず、根拠のない憶測の域を出るものではない。
炎上したらしい
炎上は中国発であった。その内容が日本語版twitterで解説された結果、それが日本でも広がった形である。批判の声は強く、単にソシャゲのガチャについてつぶやいたツイートにも追求のリプライがつく程であった。
作者は手動で過去ツイートの削除もしていたようだが当然これで収まるはずもなく、炎上は継続。
アニメ版のメインキャストをつとめる予定であった声優のtwitterアカウントにも役を降りるように求めるファンの声が寄せられた。その後声優陣やその所属事務所から降板した旨が次々と表明され、各種ニュースサイトでも大々的に取り上げられる事態に発展した。
原作者から謝罪コメントは出されたものの具体的な内容には触れず「行きすぎた内容」「多くの方に非常に不快な思いをさせてしまう」「不適切な表現」といった曖昧な文面だったため、これも批判される事となる。
その後、批判された該当箇所のネット版での公開停止や表現の精査を行い、そして一定期間後twitterアカウントを削除する旨が原作者ツイッターで語られた。書籍版についても修正するべき箇所を修正できないか出版社側と話し合うとも表明されたが……
商業展開終了らしい
この騒動を受けて、書籍版を刊行していたホビージャパンは、2018年6月6日、これまで刊行されていた分、全18巻の出荷を見送ることになった。特に最新18巻は2018年5月24日に刊行されたばかりであった。
そして同日夜、アニメ版の公式サイトにおいてアニメ版の制作および放送中止が発表された。
関連タグらしい
テコンダー朴:作者が上記の炎上騒動のニュースを引用しつつ『アニメ化が中止になった場合は浮いた予算で反ヘイト漫画の金字塔「テコンダー朴」をアニメ化すべき』と宣伝ツイートをした2日後にツイッターが凍結された。