概要
東宝が制作していた特撮ホラーシリーズ「変身人間シリーズ」の第3作。
前作『電送人間』の検討用台本と同時期に完成していたため、当初からシリーズものとして製作された。前作では同じ多忙だったため降板した本多猪四郎の代わりに福田純が担当する予定であったが、本多の監督する予定だった映画が製作中止になった為、本多が監督を務める事となった。
アメリカで大ヒットを記録し、現地の映画会社によって『フランケンシュタイン対ガス人間』という企画が持ち込まれ、後の『フランケンシュタイン対地底怪獣』へとつながった。
あらすじ
全く手掛かりを残さない連続強盗事件に警察は翻弄されていた。
犯人と思しき人物は捕まったものの、奪われた金品は発見されずに操作は全く進まなかった。
そんな中、落ち目になった日本舞踊の家元である藤千代と言う女性が捜査線上に浮上した。事件と同じ時期に急に羽振りがよくなった藤千代を怪しいとにらんだ警察は藤千代を逮捕する。
その時、真犯人を名乗る水野という男が自首してきた。水野は違法な実験によって体を気体に変えることができる「ガス人間」だった。愛する藤千代のために水野は自身の特性を生かして強盗事件を多発させていたのだった。
そして世間の批判にさらされる藤千代の発表会が開かれるが、観客たちは「ガス人間を出せ!」を罵倒する。
怒った水野は観客たちの前にその姿を現した。