概要
マジック・ザ・ギャザリングのカードの1枚。
収録エキスパンションはコールドスナップ。レアリティはレア。
スタンダード落ちした現在は、フォーマットの一つ、モダンにて禁止カードに指定されている。
背景ストーリーでは
マリット・レイジという神秘的な存在が眠る地。
ちなみにマリット・レイジとは、氷河期時代のドミナリアに伝わる海底に凍りつき眠っていると伝えられる荒ぶる女神。
彼女はドミナリア出身ではなく、「亜神」と呼ばれるにふさわしい存在で次元から次元へと渡り歩くことはできるが、プレインズウォーカーとは違うナニカらしい。
カード性能
カードタイプ | 伝説の氷雪土地 |
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能力 | 暗黒の深部はその上に氷カウンターが10個置かれた状態で戦場に出る。 |
(3):暗黒の深部から氷カウンターを1個取り除く。 | |
暗黒の深部の上に氷カウンターが1個も置かれていないとき、それを生け贄に捧げる。そうした場合、飛行と破壊不能を持つ《マリット・レイジ》という名前の黒の20/20の伝説のアバター・クリーチャー・トークンを1体生成する。 |
土地カードだけどマナを出さない。しかしマナを支払っていき10個の氷カウンターを全て取り除くと、マリット・レイジが眠りから目覚め戦場に降臨する。
そのサイズは脅威の20/20で飛行+破壊不能という性能はまさに圧巻。一度プレイヤーに攻撃が通ればゲームエンド、フィニッシャーとして充分に足るスペックである。
弱点として、マナをつぎ込むパーマネントである、出てくるのがトークンであるという2点より強制的に手札に戻す系カードに非常に弱い(ルール上、トークンは戦場以外の領域に行くと消滅する)。また、タイミング良くコントロール奪取系呪文を喰らうと、今度は自分が死に直結する点も危なっかしいため、安全策をとるなら打ち消し等々で守ってやる必要があるだろう。
しかし、やはり問題はカウンターをどうやって取り除くかであるだろう。
普通に使おうとすると,
のべ30マナも必要なため、非常に時間がかかる。何の工夫も無くただデッキに入れただけではトークンが出てくる前にゲームが終わってしまうので、何らかの工夫をする必要がある。
普通に考えると、マナを豊富に出せる手段を用意する、打ち消し呪文を駆使してトークンが出てくるまで待てるデッキで使う等々。
それかカウンターを取り除くカードと組み合わせて一気に降臨を狙うコンボデッキを構築するという手もある。
特に有名なのはゼンディカー・ブロックのクリーチャーカード『吸血鬼の呪詛術士』であろう。これは生け贄に捧げることでパーマネント1つに置かれているカウンターを全て取り除くことができる2マナクリーチャー。この組み合わせはコンボデッキの中でもかなり軽く、これを狙うデッキはヘックスメイジ・デプスと呼ばれている。
ほかにもレジェンド・ルール(それについてはこちらを参照)の改定によってラヴニカへの回帰・ブロックの特殊地形『演劇の舞台』も候補。これは通常だと普通の土地だが、2マナ払うとほかの土地のコピーとなる。場に出た後にコピーすればカウンターは乗らない。
使い手の発想次第ではマリット・レイジの恐怖を存分に発揮できる特殊地形であろう。