膝に矢を受けてしまってな...
ひざにやをうけてしまってな
概要
「昔はお前のような冒険者だったのだが、膝に矢を受けてしまってな...」
英語原文="I was once an adventurer like you; then I took an arrow in the knee. "
元ネタはロールプレイングゲーム「The Elder Scrolls V: Skyrim」の衛兵が喋る台詞。
会話の内容としては一見特におかしいところはない普通の会話内容なのだが、問題はそこではない。
実はこの台詞、なんとどの街の衛兵も喋る可能性があるのだ。
これを真面目に捉えるとどの衛兵も皆、昔は冒険者で膝に矢を受けて引退した事になってしまう。
思わず「なんで皆膝に矢なんだよw」とツッコミを入れてしまうそのシュールさが話題を呼び、2011年ごろから海外・国内のネット上で流行した。
RPGにおいてモブキャラの台詞の使い回しは珍しい事ではなく、
「こんにちは、良い天気ですね」のような、いかにもモブらしい台詞のコピペは昔からあったが、
引退理由という普通なら重複しない衝撃的な内容をみんなが言うという事、しかもリアルな雰囲気を持つスカイリムでそれをやった事がインパクトの強さに繋がったようだ。
本作の開発ディレクター、トッド・ハワードは「そんなに頻繁に聞かないと思うけどな(I don't think you hear it that much,)」とコメントしており、デザイナーのエミル氏は「何百もある衛兵のセリフのなかで、なんでこれだけ注目されたのか」と困惑している。
汎用性の高さからか、改変もしやすい。
「昔はお前らのように働いていたのだが、膝に矢を受けてしまってな...」
「俺もダイエットしようと思ったが、膝に矢を受けてしまってな...」
ちなみに、衛兵が喋る本当の台詞は「昔はお前のような冒険者だったのだが、膝に矢を受けてしまってな…」ではなく「昔はお前みたいな冒険者だった。膝に矢を受けてしまって…」
ちなみにスカイリムの舞台モデルとなった北欧の古い言い回しで
”膝に矢を受ける”→”片膝をつく”→”プロポーズする”
という説があったが、実際には出どころ不明の都市伝説である。