かの有名な地球はかいばくだんが登場するエピソードである。
『小学五年生』1974年10月号に掲載され、単行本にはてんとう虫コミックス第7巻に収録されている。
普段のドラえもんからは想像もつかない暴走、発狂具合が印象的。
あらすじ
部屋で遊んでいたのび太とドラえもんのところに、血相を変えたのび太のママが飛び込んできた。
何があったのかを尋ねるが、ママはしどろもどろで上手く説明が出来ず、呆れた二人は階下へと向かう。
原因はネズミで、ネズミが大嫌いなドラえもんは飛びあがって逃げ出していった。
のび太とママは、ドラえもんに未来のネズミ駆除道具を出してもらおうと部屋に戻るが、ドラえもんはネズミが来たと勘違いし、マシンガンで銃撃して来た。
「ねずみのねの字をきいただけでぞっとする」と恐怖を語るドラえもんは、のび太には一発で戦車を吹き飛ばすジャンボ・ガン、ママには鉄筋ビルも煙に変える熱線銃を渡す。
どう見てもネズミ駆除の道具ではないとドラえもんを説得しようとしたが、のび太はうっかり「ね、ね、ね」と言ってしまった為またしても銃撃された。
余りのご乱心ぶりにママもお手上げ。ドラえもんは家中を探し回るが、ネズミは一向に姿を見せず神経をすり減らすばかり。
「こうなったら……地球はかいばくだんを!」
「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ」
恐怖を覚えた二人は、ネズミはドラえもんの勢いに驚いて逃げていったと嘘を言って沈めることに成功する。
しかし帰宅したのび太のパパの前をネズミが横切っていき、思わず「ねずみが……」と言ってしまう。
ただネズミがいた事を報告しただけなのに、何も知らないパパはお叱りを受ける羽目になった。